大きなニュースで取り上げられる、
日産自動車トップの逮捕。
カリスマ経営者として名高い
彼の逮捕は、業界のみならず
経済会全体に影響を与える。
でも、何かがおかしい。
日産の記者会見で
日産自動車は、カルロス・ゴーンの
逮捕について、会見を開いた。
報酬いっぱいもらってたのに
嘘の報告をしていた、会社の
お金を私的に使用していた、
などの内容だった。
内部告発から数ヶ月間の
内部調査を経て、今回の
逮捕につながったとされている。
もともと高い役員報酬で有名だった
カルロス・ゴーン氏の報酬。
10億円の大台に乗った報酬は、
それでも株主を納得させるだけの
手腕が輝いていた。
日産自動車が経営難に陥って
いた際に、フランスのルノーから
やってきた救世主。
約3年の短期間で業績をV時回復させ、
その経営手腕は高く評価されていた。
役員報酬も法外に高いが、株主への
配当の高さも維持していた。
配当の高い銘柄ランキングでは
常に上位に位置していた日産。
このブログを書いている現在、
夜間取引では日産の株は急落。
おそらく明日はストップ安まで
いくんじゃないかという勢い。
疑問がいくつも
さて、ニュースで騒がれている
内容に関して、どこまでが
真実かは分からない。
既にカルロス・ゴーン「容疑者」と
犯罪者のレッテルが貼られている。
しかし、疑問がいくつも残る
ような内容だ。
そもそもの話だが、有価証券報告書への
報酬額の虚偽申告。
もちろん立派な犯罪だが、
そんなことをすればすぐに
分かる人は社内で何人もいるはず。
それに、カルロス・ゴーンは巨額の
役員報酬を受け取っていた。
もっと私腹を肥やしたかったの
だろうか。そんなにもらってるのに?
それに、本当に虚偽記載なんて
していたら、絶対にバレる。
そんな、安易な失敗を明朗な
経営者がするだろうか。
会社のお金の私的使用なども、
もちろん程度の問題はあるだろうが、
どこの企業でもありえる話。
社長が、どこかの高級料亭で
オネーチャンと飯を食った。
もちろん、会社の経費で。
でも、そんなものはどこにでもある。
それに、話の根本は内部告発だと
いう話だが、会社のことを考える
上層部が知ったならば、会社のマイナスに
なるようなことはしないだろう。
もし内部告発を受けたとしても、
穏便に済ませるために手をうつはず。
ところが、今回は社長自らが
会長の解任などをするという。
なにやら、きな臭い。
陰謀説
もちろん、こんな話には
陰謀説がつきまとう。
と、ここで勝手な陰謀説を
考えてみた。
陰謀の首謀者は、日本国政府。
カルロス・ゴーンの手腕で
経営を立て直した日産は、
カルロス・ゴーンの発言権が
強くなる一方。
日本を代表する企業のひとつ
なのに、外国人トップが君臨し
実権を握ることに抵抗があった。
日本の企業を、外国人から
我が国の企業へと取り戻そう。
そんなことを考えた官僚が、
カルロス・ゴーン失脚の絵図を
描いた。
まぁ、勝手な妄想だが、こんな
陰謀があったとすればすべて
合点がいく。
そして、こんな陰謀があったと
すれば、今後のニュースで
真実が語られることはない。
時間が経過すればいろいろと
中身が報道されるだろうが。
まぁ、陰謀があったにせよ
なかったにせよ、経済界に
大きな衝撃が走ったことは事実。
日産自動車の株価は急落する
だろうし、自動車業界全体にも
影響は出るだろう。
そして、下手をすれば株式相場
全体に影響を及ぼし、後に
カルロスショックと名付けられる
ような大暴落の引き金になるかも。
少なくとも良い話ではないので、
今はじっと行く末を見守るのもいい。
しかし、下がったときの日産自動車を
買いに向かう、という投資手法も
おすすめ。
なっていったって、配当が大きい。
株価が急落すれば、配当の利率は
さらに大きくなる可能性も。
もちろん、投資判断は
自己責任で。