「米GEがダウ平均から外れる、
110年ぶり 株価低迷で」
こんな記事が出た。
歴史的にも大きな変化。
GEってよく聞くけどどんな会社?
ダウ平均って、何?
今日は基本から。
GEってなんの会社?
GEは愛称となるが、アメリカでは
GEで名前は通っている。
むしろ、企業の正式名称を
知らない人のほうが多いかも。
正式名称は「ゼネラル・
エレクトリック」となる。
業種カテゴリは「電機」に分類され、
基本の成り立ちは電気屋だ。
なんとなく聞いたことあるけど、
という人が多くても不思議ではない。
企業の歴史は100年以上にもなり、
なんと創業には「トーマス・エジソン」
が絡んでいる。
創業当時の企業名は、
「エジソン・ゼネラル・エレクトリック
カンパニー」だった。
モルガン系の企業から援助を
受けて、別の企業と合併し、
企業名から個人名の「エジソン」
がなくなった。
エジソンといえば、電球の発明。
さすがにこれはみんな知っている。
つまり、電球の開発が
企業の設立のルーツな企業。
大きくなり、様々な業種へと
参入して、複合企業となった。
ちなみに、複合企業を
「コングロマリット企業」と呼ぶ。
日本でいえば、日立のような
会社、といえばイメージできるだろうか。
ダウ平均ってなに?
簡単に言えば、アメリカにある
世界最大の証券取引所である
ニューヨーク証券取引所の
平均株価。
といっても、上場企業すべて
ではない。
日経平均のようなもので、
ニューヨーク証券取引所で
アメリカを代表する企業500社で
構成される。
日経平均も、上場企業のうち
日本を代表する225社の平均を
計算したもの。
それの、アメリカ版と考えれば
わかりやすいだろうか。
そして、「ダウ」という呼び名は
企業名を指す。
ダウ・ジョーンズという出版社が
アメリカにある。
これも、日本で言えば日経新聞社
のようなもの。
ダウ平均はダウ・ジョーンズが算出し、
日経平均は日経新聞社が算出している。
なので、今回のGEを外すという
決定を下したのは、ダウ・ジョーンズ。
豆知識だが、ダウ・ジョーンズはもともと
日本の株価も平均を計算・算出していた。
ダウ・ジョーンズが日本の株価の
平均を算出することを辞め、その後を
日経新聞社が継いだ形となる。
ダウ平均から外れるということ
日本で言えば、日経平均株価の算出に
225社が選ばれ、年に1回の入れ替えを
行っている。
これと同様の話で、ダウ平均(500社)
の入れ替えを年に1回行っている。
それぞれ、日本を代表する企業、
アメリカを代表する企業から選出され、
組み入れられるだけで個別の株価も上昇する。
その理由については、今回は
触れない。
大事なことは、100年以上も
歴史のある大企業をダウ平均から
外した、ということ。
いくら業績が低迷しているからといっても、
GEクラスの企業が外れることは珍しい。
それほど、現在の業績や今後の
見通しが弱い、ということだ。
ダウ平均から外れることが
報道されてから、GEの株価は
どんどん下がっている。
大手企業からすれば、この
ダウ平均や日経平均から
外れることは、意味合いが大きい。
企業分析なども行っている
ダウ・ジョーンズや日経新聞社
などから、三行半をつきつけられた、
ということになる。
いくら歴史があろうとも、
いくら従業員数が多くても(約30万人)、
業績が悪ければ外されるという
アメリカのやりそうなこと。
今回の決定は、時代の移り変わりと
ともに、主役となる企業が名実ともに
交代したことを意味する。
それだけ重大なことだと、
知っておこう。