パウエル議長の発言で株価が大幅下落?

昨日未明、アメリカのパウエル議長が
追加の利下げを発表した。

それを受けて、アメリカの株価は
大きく下落。

あれ?利下げって株価が
上がるんじゃなかったっけ?

昨晩の出来事

31日、米連邦準備理事会(FRB)が
10年半ぶりの利下げを決めた。

この発表を受けて、米国株式市場は
一時前日比470ドル超安まで売られる
場面があった。

とまぁ、普通に聞いていると
そーなんだー、で終わりそうな
このニュース記事。

だが、よく考えてみると、
通常では利下げが行われると
株価は上がる事が多い。

利下げが行われれば、銀行が
企業や個人に貸し出す
お金の金利が下がる。

そうなれば、企業や個人は
お金を借りやすくなるので、
お金を借りて様々な消費にまわす。

消費が活発になれば、経済は
活性化するので、企業の業績は
伸び、株価は上がる。

そのはずなのに、今回は利下げ
発表で株価が急降下。

さて、その理由は一体何だろうか。

今回の利下げは織り込み済み

株の世界では、よく「織り込み済み」
という言葉が使われる。

これは、「そうなるだろう」と
一般的に思われている内容を
前提に株の売買が行われるということ。

そして、FRBの今回の利下げは、
既に当たり前の周知の事実として
思われていた。

なので、今回の株価の下落には
直接的には関係がないことになる。
株価が下落した理由は他にある。

それは、FRBのトップ、パウエル議長の
発言の内容だ。

「今回の利下げは一時的な調整」

こんな言葉を発したことで、
アメリカの株価は大きく下落した。

つまり、今からどんどん利下げを
していくというわけじゃないですよ、
今回は特別ですよ、という意味合い。

市場関係者の一部では、9月にも
追加で利下げが行われるのではと
憶測が飛び交っていた。

ところが、パウエル議長の
発言を聞く限りでは、9月の
追加利下げはない。

先を見越した投資家は、追加利下げの
可能性が薄まったことで、先行きの
株価への好影響がなくなったとして
今のうちに売っとこうとなった。

市場を先取りする株価の動き。
そして、要人による発言で
大きく動く株価。

今日の日本株市場にも
大きな影響を与えることは
間違いない。

利下げが与える影響を理解しよう

なんとなく当たり前のように
書いてはみたが、利下げが株価に
好影響を与えることは理解しておこう。

そんなに影響ある?と思う方も
多いと思うので、少し解説。

前述したとおり、利下げにより
消費が活発化され、それに伴って
経済が活発化する。

FRBや日銀は、景気刺激策として
「利下げ」という武器を使う。

現在、日本ではマイナス金利。
これは、極端な言い方をすれば
「お金をあげるからお金を借りて」と
言わせるような強制的な施策。

マイナス金利とは、銀行がお金を
保有しているだけでお金(金利)が
かかりますよというもの。

銀行からすれば、お金を保有している
だけで費用がかかる。

金利を安くしてでも、企業や
個人にお金を貸していたほうが
お得になるという状況を、国が
作った格好だ。

国が利下げという武器をどう
使うかで、経済が動く。

今回のニュース記事も同様。
今回の利下げではなく、将来的な
利下げを否定した内容。

それを受けて、将来的な株価には
悪材料となり、株価が下がったということ。

少しわかりにくいが、
是非とも理解しておこう。

 

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