株の売買単位が100株に統一されました!

かねてより話のあった、
株式の売買単位が100株に
統一された、というニュース。

今まではどうだったの?
統一されて何がいいの?
それって誰が何のために決めたの?

知っておけば、今後の株式投資に
参考になる、かも!

100株統一までの背景

様々なサイトにも紹介されているが、
もともとは各企業(銘柄)によって
売買単位が異なっていた。

一昔前は1000株単位が主流だったが、
もう少し遡れば、1株単位や5株単位など、
銘柄によってかなり異なっていた。

私が証券会社時代も、銘柄を調べる
たびに単位を同時に調べていた。

知らない方のために一応説明しておく。

株を購入する場合、最低投資金額が
銘柄によって異なっていた。

それは、銘柄によって決められていた
単位×株価の合計金額。

100株単位で株価が3240円の場合、
324,000円が最低売買額。

銘柄によっては、1000株単位で
株価が2540なども。

この場合は、最低売買額が254万円と、
個人投資家からすると少しお高い
銘柄となってしまい、敬遠されていた。

100株に統一されても、株価が30000円とかの
銘柄は、最低取得価格は300万とかになる。

もちろん、株価は銘柄によって
すべて異なる。

だが、一般的には数百円〜数千円の
金額が多く、数万円〜数十万円の
最低取得価格が多い。

まぁ、最低売買金額が分かりやすく
なった、と認識しておこう。

誰が?何のために?

投資家にとっては分かりやすく
なったので、悪いことはない。

しかし、今回の決定を下したのは
証券取引所そのもの。

各企業に文句を言われながらも
長年かけて単位を統一した理由は、
一体何だろうか。

それは、平たく言えば売買の増加を
期待してのもの。

取引所は、売買がたくさんあれば、
その売買高に応じた手数料を
収益源としている。

つまり、売買高の増加を狙った
収益アップの策。

さて、取引所側の気持ちになって
考えてみよう。

売買高を増加させるためには、
一体何をすればいいだろうか。

一般的な企業とは少し異なり、
商売の大原則である
「安く仕入れて高く売る」は無い。

単純に、売買される額が大きくなればいい。
しかし、現在でも売買の多くを
占めるのは、外国人投資家。

売買高の6割〜7割は、日本人では
なく外国人の売買。

そして、外国人の売買は気まぐれで、
日本市場に魅力がなくなれば、
さっと資金を引き上げていく。

つまり、景気のいいときは外国人が
爆買いしてくれるが、一旦下火になれば
そっぽを向かれる。

すると、取引所の収益は悪化し、
経営自体に影響を与えるようになる。

そうならないようにと、昔から
取引参加者に日本人、とりわけ
個人投資家を呼び込みたかった。

ところが、日本人の株保有率は
わずか1〜2割。

貯蓄こそ美徳と教えられ育てられて
きた日本人は、株を保有することに
大きな抵抗があった。

今でこそ貯蓄から投資への流れが
出てきたが、それでも株式を
ギャンブルと蔑む方が多い。

それでも、なんとか個人投資家を
増やそうと、売買金額を下げて
垣根を低くしたのだ。

長期的には個人投資家が増える
という予測が出されていたが、
果たしてそうなるのか。

まぁ、買いやすくなったのは事実。
少額からでも株市場に参加してみよう。

 

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