あるニュース記事で、アフターピルを
販売していた無職の男が逮捕された。
アフターピルとは、その名の通り
性交後に避妊するための薬。
ネットでも普通に買えるのに、
なぜ捕まったのか。
アフターピルは違法?
そもそもの話だが、アフターピルは
違法の薬なのか。
決してそうではない。
ちゃんと、医師の診断のもとに
処方される薬である。
ところが、現在国内で処方される
アフターピルは1種類のみらしい。
価格で約15,000円程度らしい。
しかも、医師の診断が前提で、
薬局で買えるとかではない。
あくまで処方箋が必要な薬。
医師の処方が原則である薬を、
個人が販売すれば、確かに違法である。
今回もそれをやっていた個人が
逮捕されたということ。
さて、アフターピルの市場の
背景を見てみよう。
海外では薬局で普通に売られている
日本では医師の処方がないと
手に入らない薬だが、海外では
薬局に行けば普通に買える。
しかも、1500円程度らしい。
ある記事によれば、アフターピルが
必要になった女性でも、医師の診察を
受けることにハードルの高さを感じるんだとか。
産婦人科などを受診することになるが、
周りの目も気になるらしい。
まぁ、なるほどと思うような。
しかし、そうしないと買えない。
と思いきや、別の方法で入手は
可能だった。それが、通販だ。
海外から直接買い付けることは、
なんと違法でもなんでもない。
ただし、ここで注意点が。
あくまで、個人利用が目的の
場合のみ、通販での購入はOK。
これを、転売目的で購入し
実際に転売することが違法。
今回逮捕された男性は、転売目的で
購入し、転売したことが容疑。
ちょっと細かい話だが、要は
「買える」ということだ。
価格はやはり1500円程度で、
消費期限は製造から2年間らしい。
避妊成功率は80%を超えると
されており、確かに便利そう。
女性は、常に持ち歩くことで
安心感が得られるかもしれない。
国内での薬局での販売は?
現在は、海外のように薬局での
販売は許可されていない。
日本の医療のお偉いさんたちが、
許可しない方針なんだとか。
その理由は、服用者の体への
負担の懸念があるからと。
しかし、WHOはアフターピルの
安全性を認めているらしい。
なにやら、きな臭い。
日本産婦人科医会はどうして
許可しないんだろうか。
ここからは個人的な妄想だが、
アフターピルの市販化が進めば、
産婦人科への診療が必要なくなる。
産婦人科の客が減る、という懸念から
許可をしていないんじゃないか、
と思ってしまう。
ある記事では、年間の中絶の件数は
18万件だとか。
1回の中絶手術には、10万〜15万。
1日で日帰り出来る手術だ。
10万円で計算しても、総額で
180億円。
こんな言い方は不適切かもしれないが、
180億の市場が減少することを
嫌がっているのではないかと。
まぁ、真実は分からないが、
今のところは市販化される予定は
無いらしい。
しかし、オンライン受診の
ガイドラインが進んでいるとのこと。
近い将来、ネットで産婦人科を
受診し、アフターピルの処方を
受けることが可能になるのかもしれない。
薬局で買えるほうがはるかに
安いし早いのだが。