あるニュースで発表されていた
8888億円という数字。
ある統計の数字で、半年に
一回発表されるものだが、
同じ数字が並ぶのは
はたして偶然なのだろうか。
この数字の正体
さて、この数字の正体は
一体何の統計数字だろうか。
これは、財務省が毎月まとめている
貿易統計という数字。
日本が輸出している金額と
輸入している金額の差額を
表している。
日本が輸出する、つまり
他国に対して何かしらのものを
売っている数字。
企業でいえば売上にあたり、
「輸出額が大きい」と「売上が大きい」
は同じ意味として捉えて欲しい。
逆に、輸入額は企業で言う
仕入れ額のようなもの。
売上と仕入れのバランスを
示したもので、当然ながら
仕入れが多ければ赤字となる。
今回のニュースでは、毎月発表
されている貿易収支の額の、
半年分を合計したもの。
つまり、日本はここ半年で
8888億円の輸入超過、
つまり赤字だったということを表す。
まぁ、驚くほどの数字ではないが、
赤字はよくない。
貿易赤字になると?
前述したが、貿易赤字が
何を意味するのか。
よくないのは間違いないが、
うわーやべーというレベルでもない。
単月ベースでみると、大方だが
3〜4ヶ月に一度は貿易赤字に
陥っている。
ここ10年くらいで見ると、
半年ごとの貿易収支では
黒字になっているのが3〜4割程度。
残りは赤字になっており、
2014年には貿易赤字が
8兆円に迫る勢いだった。
なので、8888億円の
貿易赤字というのも、
そこまでひどい数字ではない。
ちなみに、今回の貿易赤字は
米中貿易摩擦の影響による
中国への輸出額の減少が原因らしい。
8が並ぶ確率
ちょっと気になるのは、
同じ数字が4つ並んだという
偶然・・・。
さて、同じ数字が4つ並ぶのは
確率的にどのくらになるのだろうか。
単純に、千の位は0から9までの
10個の数字があるとする。
10×10×10×10。
10の4乗。
単純計算でも、1万分の1の
確率となる。
毎半年に計算しているので、
ありえない数字ではないが、
偶然にしてはどうも釈然としない。
何か意図的なものがあるのでは?と
ついつい勘ぐってしまう。
では、どんな理由が考えれる
だろうか。
・・・。
少し考えてみたが、8888という
数字で得をする輩が思い浮かばない。
なので、いきつく結論は2つ。
ひとつは、本当に偶然。
1万分の1の確率が今回の
統計上で出たということ。
そう考えると、意味もなく
嬉しく感じてしまう。
そしてもう一つの可能性は、
統計を発表する財務省の
遊び心。
「今回の統計、8885億円だってさ」
「おー、惜しいなー。もう少しで
末広がりの8が並んだのになー」
「3億くらいだったら、統計を
ちょろっとごまかしてしまっても
いいんじゃね?」
「だなー。どうせ誰が得する話でも
ないし。なんか縁起よさそうだしな」
「じゃあ、ちょろまかしとくわー」
こんな会話が繰り広げられ、
貿易統計は注目を浴びることに
なった・・・。とか。
まぁ、役人にそんな遊び心が
あったとすれば、嬉しい限り。
どんな理由かははっきりしないが、
どんな理由でも特に影響もない。