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一度は聞いたことのある「株」。でもそれって一発逆転の博打?
テレビやラジオのニュースで、「本日の株価は…」という
フレーズを聞いたことがあると思います。
有名人でも、「株で儲けている」人たち
いらっしゃいますよね?
私には関係ないわ、とチャンネルを変えたり、
耳が拒絶反応を起こしたりしていませんか?(笑)
株で儲ける人たちは、運や勘に頼った
一発逆転の博打をしているわけではありません。
世の中の動向や世界経済を見極めたうえで、
どの株が儲かりそうかを「予測する力」と
「その株を買う理由」がちゃんとあるからなのです。
お金の仕組みが分かってくるようになると、
経済ニュースも興味を持って聞くことができるようになってきます。
ましてや、自分が買った株があれば、
その株の価格がどうなっているかも気になるはずです。
そうやって知識と教養を増やしていくことで、
あなた自身の資産を賢く守っていくことができるようになるのです。
株で大損!?株なんて手を出したらダメなもの?
「株に手を出して、大損してしまったらしいよ…」なんていう会話を
聞いたことはないでしょうか?
株は、素人が手を出したら恐ろしいもの、
あるいは、お金持ちのするもの。
だから、自分には縁遠いものという
マイナスのイメージが付いていても仕方のないことです。
ですが、株の取引が悪いわけではなく、
「無知である」にも関わらず取引をしようとすることなのです。
さて、前振りが長くなりましたが、
このサイト、マネヤックは「へそくりで資産運用」ができるよう
お金の教養をつけるための学校です。
お金とか教養とか学校とか…私には敷居が高いと思っていませんか?
株や投資はお金持ちがするものだと思っていませんか?
安心してください。答えはNOです。
お金知識、若葉マークのあなたが安心して学習できるよう、
できる限り分かりやすい表現と構成を心がけています。
あなたの大切なへそくりを
あなた自身で運用していけるようになるまで、
マネヤックを大いに活用してくださいね。
では、さっそく株とは何なのか?という基本から学習していきましょう。
株を買うということは何を意味するの?
株を買うということは、その会社の株主になるということです。
株主=出資者なので、その会社のオーナーの一人になるということです。
なんだかワクワクしますね!
株式会社○○○○○、□□□□□株式会社など、
世の中にはたくさんの「株式」会社が存在しています。
現在(2017年2月現在)、日本国内には
約200万ほど株式会社が存在しています。
参考サイト:日本の各都道府県の株式会社数と上場会社数(上場サーチ)
これらの株式会社は、自分の会社の「株」を発行して
投資家(その会社に興味のある人や応援したい人たち)に買ってもらい、
そのお金を会社の資金としています。
ですから、株式会社はできるだけ多くの投資家に
自分の会社の株を買ってもらうよう、
会社の成績を高く保つ必要があるわけです。
例えば、スーパーマーケットを考えて見ます。
1ヶ月に10人しかお客さんが来ないスーパーAと
1ヶ月に500人以上のお客さんが来るスーパーBがあったとしたら、
投資家であるあなたなら、どちらのスーパーを評価しますか?
人気があって、お客さんがたくさん来るということは、
スーパーBの売り上げはスーパーAよりも高いということですよね。
つまり、スーパーAよりもスーパーBに投資する価値がある、
と賢いあなたならそう判断するはずです。
株を発行する株式会社のメリットと株を買う投資家のメリット
株を発行する株式会社と、その株を買う投資家の
両者のメリットを見てみましょう。
株式会社のメリット
- 多くの投資家から会社の事業資金を集めることができる。
- そうやって集めたお金は返す必要がない。
- 「上場している会社」として、信用性が高くなる。
投資家のメリット
- その会社の株を買うことで、その会社の株主になることができる。(資金を提供することができる)。
- 株主配当や株主優待という、株主の特権を受けることができる。
- 株主になることで、その会社の株主総会で会社に対して意見を言うことができる。
- 株主の判断でその株を手放す(売る)ことができる。
株式会社ならどの会社の株でも買えるの?
現在(2017年2月現在)、日本国内で買える株の銘柄(株式会社の名前)は
約4,000ほどです。
あれ?おかしいと思いませんか?
日本国内には、約200万ほど株式会社が存在しているのに、
どうして購入できる銘柄が4,000ほどなのでしょう?
参考サイト:日本の各都道府県の株式会社数と上場会社数(上場サーチ)
証券取引所
株は、証券取引所と呼ばれる場所で取引(売買)されます。
日本国内には、5箇所の証券取引所があります。
- 東京証券取引所
- 大阪証券取引所
- 名古屋証券取引所
- 札幌証券取引所
- 福岡証券取引所
これらの証券取引所では、日本国内にある
全ての株式会社の株を取り扱っているわけではなく、
ある条件を満たした企業を厳選しているので、
約4,000ほどにとどまっているのです。
証券取引所で扱われるようになるためには、
まずその株式会社が、上場(じょうじょう)する必要があります。
上場できた場合は、めでたく証券取引所で
自分の会社の株を公開することができるので、
ここでやっと投資家に判断してもらえる
土俵に立つことができるのです。
証券取引所で扱われるようになるためには、
どんな株式会社でもいいわけではなく、
厳選された企業である必要があるのです。
なので、あなたの家の近所に「○○○株式会社」という会社があったとしても、
上場していなければ、その会社の株は買えないということです。
株主になって会社のオーナーの仲間入りしたい!
あなたが投資家として株主デビューするには、
証券取引所に集められた株を買うことになる、
ということがお分かりかと思います。
では、具体的にどんな手続きをすればいいのでしょうか?
証券取引所に行けばいいのでしょうか?
それとも銀行でしょうか?
あなたがまずしなければならないことは
証券会社に株取引用の口座を開設することです。
口座ができたら、今後はこの株取引用の口座を使って
株の売買を行うことになります。
今後のカリキュラムでは、もっと株の知識を深めていき、
実際に株の買い方や売り方についても学習していきます。
株で「儲ける」ってどういうこと?
さて、仮にある銘柄の株を買ったとしましょう。
この株を今後一生持ち続けていなければならないのでしょうか?
株を買ったあなたには、2つの選択があります。
1.そのままずっと株を持ち続ける
2.あるタイミングで株を売る
1.のずっと株を持ち続ける、という選択肢では、
あなたは「株主」であり、株主優待や株主配当をずっと受け続けることができます。
悪くない選択ですよね。
では、2.のあるタイミングで株を売る、という選択肢をすると、どうなるのでしょう?
あなたは「株主」ではなくなりますが、「儲け」を受け取る可能性があります。
仮に、あなたが買った銘柄の株価(1株の値段)が1,000円だったとしましょう。
株価は日々変動しますので、ある日その銘柄の株価が1,200円に上がったとすると、
あなたは200円の「儲け」を受け取ることができるのです。
逆に、その銘柄の株価が800円に下がった時にその株を売ってしまうと、
200円の「損失」になってしまいます。
オリンピックのチケットや、人気アイドルグループのコンサートチケットが
恐ろしいほどのプレミア価格で売られていたりすることありますよね。
売り手側からみれば、同じ原理です。
通常価格で買っておいて、人気が出てきたら高値で売る。
そうすれば儲けが出ますよね。
人気が高い株の銘柄や、欲しい!と思う投資家が多い銘柄であれば、
その株価はどんどん上昇していきます。
ですから、株は「買うタイミング」より「売るタイミング」で儲けが大きく左右されるのです。
タイミングが難しい!
人気だけでなく、これから株価が上がるかもしれないという
投資家が期待すれば株価は上がりますし、スキャンダルや社会的ダメージが大きい事件を起こすと
その会社の価値は低くなってしまい、株価も下がってしまいます。
アメリカ合衆国第45代大統領のドナルドトランプ氏が当選した時、
テレビでは彼が大統領になることで日本にどんな影響を及ぼすのかというニュースが
連日放映されていましたよね。
「トランプさんが大統領に当選したことで、
トランプさん関連の株で一儲けさせてもらいました」と言っていた
個人投資家のニュースもありました。
何が言いたいかと言うと、目先の「株を買う」「株を売る」ということだけに
踊らされるのではなく、世界経済や社会の動きに敏感になって、
予測判断できる知識をまず付けていきましょう、ということです。
小額なへそくりでも株は買えるの?
答えはYESです。
株を買って株取引で「儲け」を出すには、まず株を買わなければなりません。
あなたのへそくりを、仮に10万円と想定して話を進めますね。
まずは株の売買単位を調べよう
売買単位(売買株数)って何?
株を売ったり買ったり場合、全ての株の銘柄に「売買単位」(ばいばいたんい)というものが決められています。
売買単位というのは、株を売買するための最小単位のことで、
その単位以外では売ったり買ったりすることができません。
売買単位(売買可能な最小単位)は単元(たんげん)という単位で表され、
それぞれの株の銘柄(株式会社)ごとに売買単位は異なります。
株価シートでは、「売買単位」は「単元株数」という項目に表示されています。
※下図は楽天証券サイトより引用
売買単位(売買可能な最小単位)の種類
1単元、つまりその株券1枚を売ったり買ったりできる売買単位には4種類あります。
1単元=1株の場合 | その銘柄の株券1枚を1株単位で購入することができます。 1株しか買えないということではなく、 へそくりの金額が許す限り、3単元(3株)分や5単元(5株)分を購入することもできます。 |
1単元=10株の場合 | その銘柄の株券1枚を10株単位で購入することができます。 10株で1単元(株券1枚)なので、3枚の株券を購入したい場合は 3単元(30株)分を購入することになります。 |
1単元=100株の場合 | その銘柄の株券1枚を100株単位で購入することができます。 100株で1単元(株券1枚)なので、3枚の株券を購入したい場合は 3単元(300株)分を購入することになります。 |
1単元=1,000株の場合 | その銘柄の株券1枚を1,000株単位で購入することができます。 1,000株で1単元(株券1枚)なので、3枚の株券を購入したい場合は 3単元(3,000株)分を購入することになります。 |
へそくりで買ってみたい!
さて、あなたのへそくりを10万円と想定して話を進めています。
株を買うにはいくら必要なのでしょう?
株の購入金額は、
1株の価格 × 単元株数 × 欲しい株券枚数
になります。
1単元が100株の株券、つまり、1枚の株を購入するために必要な購入単位(単元枚数)「100」に設定されている銘柄であれば、
100株ごとに1枚の株券を購入することができますが、150株分の購入はできないということです。
上図のように、その株の銘柄1株の価格が997円(「現在値[円]」の数字)で
単元株数が100だったとすると、株券1枚を購入するためには、
997円(1株の値段) × 100(株) × 1枚 = 99,700円
が必要になるということです。
どうですか?
手元にある10万円で十分手が届きそうな金額だと思いませんか?
編集長より
売買単位が企業ごとに異なる理由
昔は単位株制度という法律の中で額面金額(株券に記載されている金額)に応じて決まっていました。
2001年10月の商法改正により、単位株方式から単元株方式へと変更され、
企業が自由に決めることが出来るようになりました。
企業としては買収リスクなどを低減するために
個人株主を増やしたいという意向がある場合などは、
個人でも買いやすい金額にするために、
1単元を低くして買いやすく設定するなどを行いました。
単元株数が少ない銘柄は、法人ではなく個人の株主を必要としているので、
個人投資家でも買いやすいよう1単元を小さくし、
さらに、株主配当や株主優待が手厚い傾向があります。
逆に、1単元が高い場合は、個人株主を増やしたいという思いがあまり無く、
配当や優待などが無いケースもあります。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、株の超基本的なことをご説明したのですが、
なんとなくイメージはついたでしょうか?
株を売ったり買ったり、というのは
お金持ちや芸能人の特権ではありません。
あなたの大切なへそくりを上手に活かす方法があるのですから、
これからしっかり学習していきましょう。
- 無知なのに一発逆転を狙う危険を犯してはいけない。
- 株主=出資者なので、その会社のオーナーの一人になれる。
- 証券取引所では、厳選された会社のみ取り扱っている。
- 「売るタイミング」で儲けが大きく左右される。
- 売買単位(売買可能な最小単位)は銘柄によって違う。
- へそくりで買える株もある。