みなさんご存知のユニーファミマHD。
そう、ファミマの会社。
数年前、ユニーとファミマが合併し
現在の会社の名前が誕生した。
会社の名前の一部にもなっている、
スーパー事業を全売却するという。
ユニーファミマHDの経緯
ファミマといえば、コンビニ業界の
大手の中での有名所。
まぁ、どこにでもあるコンビニの
ひとつなので、知らない人は
いないだろう。
コンビニ業界では3位に位置するが、
店舗数は2位のローソンと肉薄。
ゆうちょ銀行との提携など、
消費者に便利な施策などで
上位陣をうかがう。
伊藤忠商事系列のコンビニで、
伊藤忠の動向も気になるところ。
そんなファミマが、数年前に
合併をしたのが、中部を基盤に
展開するスーパー大手のユニー。
老舗のスーパーで、規模もそれなりに
大きい。
スーパー業界ではこれまた業界3位と、
それなりの規模を誇っている。
ユニーは、傘下にコンビニの
サークルKも同時に展開していた。
ファミマとの提携により、
サークルKはすべてファミマに
変わることになった。
そんなコンビニの合併劇の中で、
企業同士は合併という選択肢を
選び、社名も同社の名前を残す
対等合併を実現させた。
コンビニとスーパーの垣根が
いよいよ取り除かれてきたかの
ようにも見えるものだった。
ファミマが欲しいのはサークルKだった
ファミマとしては、店舗数の増加を
いち早く進めるためには、
既存コンビニの吸収が一番早い。
サークルKに狙いを定めて
ゲットしたわけだが、釣った魚には
スーパーというものもついてきた。
コンビニとスーパー。
同じ小売業なので、なんとか
なるだろうとタカをくくっていた。
ところが、合併してみればスーパーの
売上は不振続き。
悩みのタネのひとつだった。
そこへ近づいてきたのが
ドン・キホーテだった。
厄介なスーパー事業の改革を、
ディスカウントストア大手の
ドン・キホーテに任せるのが
一番と判断した。
ユニーのスーパー株の40%を
ドンキに売却し、がっつり手を
組んで改革に乗り出した。
ドンキとの新業態を展開し、
それなりの手応えを感じた。
スーパー事業のテコ入れに
活路を見出したユニーファミマHDの
次なる一手とは・・・
スーパー事業の切り離し?
今回の記事では、このスーパー事業を
名実ともにドンキに売却するという。
いくら足手まといだったとしても、
全売却、つまり傘下ではなくなる
という選択肢には少々驚きが。
社名にもなっているスーパーを
安安と売却するという。
これで、ユニーファミマHDなのに
ユニーはない、という形になる。
そんなのアリなの?という
思いが駆け巡ったが、記事の
後半には別のことも書かれていた。
「ドンキHDに出資も検討」
なるほど、これで合点がいった。
売却したドンキHD自身へも
出資することで、関係は
持ち続けるという選択肢。
あわよくば、最終的には
ドンキHDごと買収して
ファミマ傘下に収めるつもりなのか。
この買収劇には、伊藤忠が
絡んでいる。
さて、どうなっていくのか
面白そうな案件ではある。