あるニュース記事で、お笑い芸人
などを抱える吉本興業の話題が。
なんと、教育分野へ進出するという。
一体なぜ?どういうこと?
吉本興業の概要
吉本興業と言えば、お笑い芸人を
たくさん抱える芸能事務所。
お笑い芸人事務所、という
イメージが強いが、実は様々な
経営を行っている。
もともとは東証に上場していたが、
安定株主のもとで安定した経営を
行うことを目的に、東証から退場。
いわゆる経営陣による株の買い取り、
マネジメント・バイアウトを行い
現在は未上場企業。
ニュースにも登場していた会長さんは、
元ダウンタウンのマネージャー
だった人なんだとか。
どうでもいい話かもしれないが、
毎年年末に放送されるダウンタウンの
笑ってはいけないシリーズでも
登場する藤原氏。
彼もダウンタウンも元マネージャー
だが、実は吉本興業の取締役という
肩書を持つ、偉い人。
そんな吉本興業が、教育分野へ
進出するというニュースだが、
いまいちピンとこない。
なぜ教育?
吉本興行の会長の話では、
もともとの意味合いは
違っていた。
コンテンツ事業を担う同社は、
世界中への発信を模索していた。
例えば、吉本興業のお笑い芸人が
とてもオモシロイ漫才をしたとする。
そのコントは、一つのコンテンツとなり
コントの映像には価値が出る。
本来はその価値がついた映像を
世界中に発信することで、お金も
儲かるし、世界中に笑いを届ける、
なんて構想も。
しかし、それが出来なかった。
理由は、芸能界のしがらみ。
吉本興業の株主には各放送局が
株を持ち寄っている。
お笑いコンテンツを放送局に
提供している関係上、同じコンテンツを
ネットで発信すれば、放送局の
存在価値が薄まる。
株主であり、最大の取引相手である
放送局の足を引っ張るわけにも
いかず、断念。
悪い言い方になるが、人気のある
コンテンツは宝の持ち腐れとなる。
とはいうものの、今の時代は
ネット時代。
ネットでの発信は一般人でも
気軽にできる世の中。
なんとかネットを利用して
発信しようと考えた結果、
「教育」という分野にいきついたらしい。
教育コンテンツならかぶらない
教育というコンテンツであれば、
放送局に迷惑はかけない。
そう考えた吉本興業のお偉いさんは、
抱えるお笑い芸人を使って教育を
ネットで発信する構想を進めた。
教育といっても、算数や英語ではない。
新しい価値をつくる力を育てる、という
教育らしい。
なんとも漠然とした内容で、
対象は子どもたち。
NTTグループと組んで、この曖昧な
教育という分野で国産のネット
配信のインフラを整備すると。
国のお金も若干入ることで、
立ち上げは採算度外視で進める。
ある程度軌道に乗れば、収益性を
考えて独立採算に移行する。
まぁ、そんな計画があることが
ニュース記事になっていた。
ちょっと想像しにくい事業だが、
今後のキラーコンテンツとして
教育が成長するのか。
教育は日本を代表するコンテンツだと
胸を張る吉本興業の偉い人。
果たして、その思いは実現するのか。
新しい動きとして注視しておこう。