つみたてNISAがいよいよ開始。「積み立て」じゃなくて「つみたて」なんです

投資で得た利益に対する
税金が非課税になる制度、
NISA(ニーサ)。

その積み立て版が、
いよいよ10月から口座開設の
手続きが始まる。

実際の運用は来年1月から
となるが、ここでおさらいを
しておこう。

そもそもNISAって?

NISA口座は、少額投資非課税制度の
ことで、2014年からスタートした。

2016年にはジュニアNISAという
未成年専用のNISAがスタート。

そして2018年1月から、積み立て
で活用できるNISAがスタートする。

もともと、投資で得た利益に対しては
20%(正確には20.315%)の税金が
引かれる。

10万円投資して、15万円になったので
売却して5万円の利益が出た場合、
5万円×20%=1万円が税金で
もっていかれる。

NISA口座内での投資利益には、
この20%税金がかからない。

政府として、個人の投資を推し進める
ための制度としてスタートした。

投資対象が値上がりすれば
それなりに恩恵を受けれる反面、
値下がりした場合にはデメリット
もある。

まぁ、今回はNISAの仕組みを
ご存知だという前提で話をする。

つみたてNISAと今までのNISAの違いは?

つみたてNISAは、まさに積み立て専用。
年間40万円という限られた枠内
での投資が対象となる。

年間40万円、月に換算すれば
3万円とちょっと、という感じ。

もともとのNISAは年間120万円と
いう枠だったので、少ないように
感じる。

しかし、20年間もの間、このつみたて
NISAを通じての投資が可能で、
合計投資可能金額は800万円にもなる。

要は、長期の投資をしましょうね、
ということだ。

投資商品も限られる?

今までのNISA口座での
投資可能商品は、株、投資信託、
それにETF。

つみたてNISAは、株が除外された。
そして、投資信託にも制限がかかった。

毎月分配型と呼ばれる
投資信託は、つみたてNISAでは
使えない。

長期での資産形成が目的なので、
分配金を出して元本を欠損する
ものはダメですよ、ということ。

それだけではなく、信託財産や
信託期間、信託報酬などの
詳細な条件を課した。

結果、つみたてNISAで購入できる
投資信託がぐっと減った。

「えー、少ないの?」と
不満げに思われる方も
おられるかもしれないが、
これはむしろいいことだと思う。

厳格な審査基準

金融庁の定めた基準は、
いたっておかしい基準ではない。

むしろ、投資信託として受益者
(購入者のこと)の資産形成を
考えるなら、当然の基準。

それほど、受益者にとって
不利益な投資信託が多かった、
ということだろう。

投資信託は、登録されているものは
1万を超える。

公募と呼ばれる、追加で買える
投資信託は約半数の5,000本。

そして、つみたてNISAの基準に
合致する投資信託は、当初で
わずかに50本程度だった。

公募の5,000本の中の1%。
つまり、99%は受益者にとって
有利とも言えない内容だった、ということ。

マネヤックの投資信託のセミナーでも
信託報酬についての話をよくする。

ETFと同様の中身、運用にもかかわらず、
お高い信託報酬をとっている
ファンドも多い。

これは、運用者と販売者の
双方に利益が出るように設計された
もので、受益者にメリットはない。

まぁ、難しい話はさておき、
今回の基準に合致するために
運用会社は躍起になって
新しい投資信託を作っている。

現在、150本程度の投資信託が
基準に合致しているという。

このまま、投資信託の中身が
受益者にとっていいものに
なっていけばいいが・・・

現行のNISAとは併用不可

気をつけておきたい注意点としては、
現行のNISA口座との併用ができないこと。

既にNISA口座で投資を行っている
人は、つみたてNISAは使えない。

今から初めてNISA口座を利用する
方は、今までのNISA口座か
つみたてNISA口座かを
選択する必要がある。

現行のNISA口座もつみたてNISA口座も、
どちらも資産形成を助けるという
点においては変わらない。

それぞれの投資スタイルに
合った方を選ぼう。

 

こんな記事も読まれています

人気の学習カリキュラム

教えて編集長!投資に関する疑問にお答えします
  • 無料会員受付中入会費ゼロ年会費ゼロいますぐ登録
  • 12ヶ月ベーシック会員なら9800円で1960円OFF

マネヤックセミナー情報はこちら

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です