金融市場の異変?トルコリラの暴落ってなーに?

最近、トルコの通貨である
リラが、暴落しているという
記事が目立つ。

日常生活にあまり関係しないので
詳しく知る機会もないので、
ここで少し触れておこう。

トルコという国

トルコは、ヨーロッパと
中東の間くらいに位置する。

エジプトの近く、といったほうが
分かりやすいだろうか。

日本よりも国土は広いが、
人口はおよそ7,000万人強。

小さくはないけど、大きくもない。

トルコと聞いて何を思い浮かべる
だろうか。

トルコと言えば?という質問に
対するランキングみたいなものが
あったので、上位だけ紹介しておこう。

1位は、トルコアイス。
伸びるアイスとして有名。

2位は、トルコ行進曲。
これは思いつかなかったが、
言われてみれば、あーなるほど
という感じ。

3位は、ケバブ。
へぇ、トルコの郷土料理なのか。
改めて知った。

まぁ、そんな連想があるような
国だが、この国で使われている
通貨が「リラ」である。

もともと高い金利が人気で、
FXなどでも人気の通貨となっていた。

ところが、そのリラが急落しているという。
しかも、下落が続いているらしい。

トルコリラ下落の要因は?

通貨が下がるということは、
その国の通貨が売られるということ。

売られるということは、
人気が無くなるということ。
まぁ、今後下がると思っている人が
増えた、という見方も出来る。

要因には様々なものが言われているが、
通貨の価値が下がっている、ということで
トルコという国そのものの
価値が下がっていると言い換えれる。

トルコの国の経済情勢はよろしくなく、
外貨を得るために国債(国の借金)
を発行して海外の機関に買ってもらっている。

こうすることで、例えば日本の投資家が
トルコ国債を買えば、日本円を売って
トルコリラを買うことになり、トルコの
通貨リラは上昇する。

しかし、国債とは借金なので、
当然ながら返済が必要。

返済期日になってもお金がないので、
返済費用を新たに借金して賄う。

こんな繰り返しで、借金は
みるみるうちに膨れ上がるのである。

なんだか、消費者金融に手を出した
若者の末路のようにも思える。

しかし、今回の急落はそれだけでは
ないとされている。

もう一つの大きな要因は、
アメリカとの国際情勢だ。

トルコがアメリカ人牧師を
テロ支援の容疑で拘束しており、
それに対してアメリカは反発。

無実(?)のアメリカ人を拘束
し続けるなら、トルコに対して
経済制裁しまっせ、という話だ。

これがトランプ大統領の
ツイッターに現れたもんだから、
蛇に睨まれた蛙のように思われ、
蛙の通貨が売られた、という流れ。

その他にもいくつか要因が
挙げられているが、まぁ事実
としてトルコリラは下落している。

影響は大きい?

様々な考察記事があるが、
今回のトルコリラ急落により、
トルコ国内は疲弊する。

トルコが疲弊すれば、トルコに
お金を貸している(トルコ国債を
買っている)側は、怖くなって
貸出資金を回収する。

つまり、トルコ国債を売却して
他の通貨に変える。

こんな流れが続くので、トルコは
更に疲弊し、負の連鎖が続く。

そして、トルコに資金を貸出している
世界銀行などにも影響が出てくる。

トルコ通貨が急落したことで、
トルコ国債の価値も下がる。

貸している側には損失が出て、
損切りして売却する。

すると、トルコ国債を保有している
人はさらに損失が拡大し・・・

これは、かつてのリーマン・ショックに
似ている。

まぁ、アブナイと言わざるを得ない。
しかし、回避策としては
トルコ国内の利上げを行い、
資金を集めることで下落を止める
という方法がある。

この利上げが行われれば、
目先だけだが少し下落が止まる。

しかし、この利上げすら
行われなければ、悪影響は
広がるばかり。

トルコリラ暴落を皮切りに
世界恐慌が来るかも。

まぁ、そんな簡単に恐慌クラスへは
行かないだろうが、それでも
注意すべきところまでは来ている。

FX投資をしている方、もしくは
新興国投資をしている方、要注意。

 

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