AbemaTVを手がける
サイバーエージェントが、
大幅な下方修正。
300億円の営業利益の
予想が、200億円。
Abemaのせい?
決算発表内容
Abemaの理由もないわけではない。
ただ、それだけでもないっぽい。
サイバーエージェントの
業務内容は、大きく分けて3つ。
インターネットの広告事業、
スマホ等のゲーム事業、
そしてAbemaTVなどのメディア事業。
もともと、メディア事業は
赤字の想定だった。
そして、予想通り赤字。
しかし、トータルすれば
十分な黒字になる予想だった。
下方修正の原因は、二つ。
ひとつは、インターネット事業の
落ち込み。
想定よりも稼げなかったという感じ。
それにプラスして、人材採用の
費用がかさんだんだとか。
そしてもうひとつはゲーム事業。
大型のゲームをスタートさせたが、
予想通りの伸びにならなかった。
それだけではなく、ゲーム利用者の
獲得のために行った広告の費用が
まかないきれなくなった。
期中で気づいたサイバーは、広告の
縮小や採用のストップなどの
手を打ったが、間に合わなかった。
と、ここまでが発表の内容。
この発表のいいところと悪いところ
下方修正自体がいい話ではないが、
詳細を見るとどうだろう。
まず、屋台骨でもある広告事業の
落ち込み。これは痛い。
ゲーム事業の想定通りとは
ならなかった展開。これも痛い。
だが、ゲーム事業に関しては
スピードの問題。今からでも
まだ利用者が増える可能性が
あるので、まぁそんなもんだろう。
そしてメディア事業。
赤字ではあるものの、その
赤字幅は縮小。
将来展望としての大きな武器で
あるので、上向いている状況で
あるといえよう。
総合的に見ると、経営者の
手腕が評価される。
新事業の展開を進めつつも、
既存事業を継続。
そして、全体的なひづみが
見え始めた段階で、早急に
処置を行う。
発表内容を見て、その内容を
信じたら、経営者の手腕には
一定の評価が出るだろう。
今回の下方修正で一旦は
株価を下げると思われるが、
その後の展開には期待したい。