金融関係のセミナーに参加すると、
結構な頻度で話に出る、
「生涯年収」という話。

聞いたことがある人も
多いだろうが、今日は
生涯年収をみてみよう。

どこが調べてるの？

生涯年収は聞いたことが
ある人も多いが、それでは
どこが調査・発表しているのか。

答えは、独立行政法人で
「労働政策研究・研修機構」
というところ。

あー、あそこね。と言えた人は
相当な変人クラスだろう。

一言で言えば国の管轄。
厚生労働省の所管団体にあたる。

ちなみに、職員数は約100名ちょっと。
年間27億円ほどの税金が投入され、
今も活動している。

数年前に行われた民主党の
「事業仕分け」でもやり玉に
あがったところ。

様々な統計データを調査・発表
しているが、1本あたりの
論文に費やす費用は6,000万円ほど
かかっているらしい。

民間で同じことをすれば
2,000万円程度で十分にできる
内容らしい。

まぁ、今回のブログは
天下り企業の詮索ではないので、
このへんにしておこう。

生涯年収も調べている

この団体で行っている
調査の中に、「ユースフル労働統計」
というものがある。

労働環境に関する様々な内容が
調査され、発表されている。

雇用の具合であったり、
賃金の具合であったり。

中には、部長や課長の
比率や、それらの部下の
数なども統計として発表している。

その中での「生涯年収」に関する
内容は、当然ながらすべての
実数値に基づいているものではなく、
推測から導き出した「推論」。

そして、その資料には
「学歴や勤務する企業の
大きさによって年収が変わる」
ともっともらしいことを書いてある。

細かい数字はおいておくが、
男性の生涯年収はざっと2億前後。

女性になると少し下がり、
ざっと1.5億程度。

高学歴の方が生涯年収はあがる。
大企業勤務の方が、年収はあがる。

まぁ、なんとなくそう思うよねー
という内容を、数字で推論で
書いてある資料だ。

少し気になる数字が。

ほぼほぼ想定どおりの
上がり下がりの条件だ。

しかし、気になる点が一つ。
それは、女性の生涯年収に関して。

大学卒が一番高いのは普通だが、
高卒よりも中学卒の方が
生涯年収が高いのだ。

あくまで推論値なので確固たる
根拠があるわけではないが、
数年来ずっと同じような数字。

これは、女性の高卒といえば
早めに結婚して主婦になり、
専業主婦もしくはパートとして
生涯を送るイメージだろう。

大学卒はキャリアウーマンの
イメージで問題無いと思う。

そう、一番気になるのは中学卒。
女性で中学卒といえば、
イメージするのはヤンキー。

まぁ、すべてがそうではないにしろ、
大方がその層にあたるだろう。

ところが、高卒よりも生涯年収が
高い。これは、何を意味するのだろうか。

女性は高卒よりも中卒の方が高い

男性社会では、中卒か高卒かで
イメージがかなり異なる。

企業によっては、高卒以上という
面接条件を掲げている会社も多い。

ところが、パートや派遣になれば
中卒か高卒かを問われることは
少なくなる。

簡単にいえば、誰でもできるような
仕事なので、こだわりがない。
（勝手な妄想）

そして、中卒の方が高卒よりも
早く社会にでている分、順応率も
高い。（勝手な妄想）

ヤンキー社会では上下関係が厳しく、
会社での上下関係に慣れやすい。
（勝手な妄想）

社会に出て仕事をしていく
女子なら、中途半端に高卒
で終わるくらいなら、中学卒で
働いたほうが稼げる、ということか。

もしくは、中学卒の場合は
高給の風俗関係を経験する
人間の割合が多いので、
生涯年収が上がるのだろうか。
（勝手な妄想）

様々な憶測が浮かんでくるが、
今日はこのへんで。

とにかく、生涯年収という
言葉の意味と概要くらいは
覚えておこう。