ポイント。世の中にはいくつもの
種類のポイントが存在する。
今回記事を書くのは、共通ポイントと
呼ばれる種類の代表格。
かなりの人が持っている、Tポイントと
Pontaカードポイント。
TポイントカードとPontaポイントカードは
それぞれ使える・貯まる店が違う。
どこの会社がやっていて、
どんなカラクリになっているのか。
今日はそんなお話。
まずは提供している会社から
Tポイントは、カルチュア・コンビニエンス・
クラブ(CCCともいう)という会社。
※厳密には子会社が運営
会社名を聞いてもピンと来ないかもしれないが、
「TSUTAYA」をやっている会社、
といえば分かるだろう。
対するPontaカードは、三菱商事。
厳密には、三菱商事の関連会社になる
ロイヤリティマーケティングという会社。
上記以外の共通ポイントは、
楽天が提供する楽天スーパーポイントと
Docomoが提供するdポイントなどがある。
ポイント業界はとても複雑だが、
もとを辿ればこの4社が大手。
各ポイントの戦略
ポイント提供各社は、利用者の増加と
取扱店舗の増加を行うことで、ポイントが
流通し、効果が大きくなる。
地道に利用者と取扱店舗を増やして
きたが、各社とも大きな舵取りを始めた。
Tポイントは、2012年にYahoo!Japanと提携し、
Yahoo!ショッピングでもTポイントを利用できる
ようにした。
Pontaは、dポイントとの相互連携を始め、
リクルートとも提携した。
細かく書けばキリがないのでやめておくが、
各社それぞれ利用者・取扱店舗の増加に
躍起になっている。
今では、Tポイントカードは1億4,000枚の
発行と、日本人全員以上の発行枚数を誇る。
ちなみに、T会員数は5,300万くらい。
対するPontaカードは、発行枚数は公表されて
いないが、会員数は7,000万に達するという。
提携先企業には一定の法則が。
法則とまではいかないが、各ポイントカードの
提携先、いわゆる取扱店舗には、有名企業が
名前を連ねる。
実は、これがまた面白い。
例えば、コンビニ。
ファミリーマートはTポイント。
ローソンはPonta。
サークルKサンクスは楽天のRポイント。
楽天がせっかくRポイントでコンビニ業界に
食い込んだのに、ファミリーマートが
サークルKサンクスを傘下に収めたことで、
Rポイントの利用は終了することになった。
Rポイントはかわいそうだが、
まぁそれはおいておこう。
ファミリーマートといえば、大元は伊藤忠商事。
ローソンといえば、大元は三菱商事。
それぞれ、総合商社が親玉。
伊藤忠商事はCCCのTポイントを採用し、
三菱商事は自社のポイントを使う。
伊藤忠商事は、自社ポイント事業を
模索しているという記事も出ている。
ちょっと複雑になってくるが、
Tポイント採用企業とPonta採用企業は
敵対する会社が多い。
敵対する加盟店
コンビニはもちろんだが、
それ以外でみてみよう。
TポイントがTSUTAYAなら、
Pontaはゲオ。
TポイントがENEOSなら、
Pontaは昭和シェル。
Tポイントが洋服の青山なら、
PontaはAOKI。
Tポイントがアート引越センターなら、
Pontaはサカイ引越センターと日通。
Tポイントが三越・伊勢丹なら、
Pontaは高島屋。
様々な業界の競合が、
どちらかのポイントを採用している
という現状。
おそらく、今後もこの流れは続く。
Tポイントが東京都なら、
Pontaは大阪府、なんてこともあるのだろうか。
ポイント業界は益々の発展と混乱
利用者と取扱店舗は増加の一途をたどる。
そして、2大ポイントを追うように、
楽天のスーパーポイントとDocomoの
dポイントが市場を荒らす。
そして、上述したがファミマで自社ポイントを
検討していたりと、新規参入ポイントも
出てくるだろう。
消費者としては、どこのポイントでも
一つにまとめれて欲しいと思うが、
各業界の勢力図をそのまま表すような
取扱企業を見ると、それは叶わなさそう。
ポイントを換金できればいいが、
法律的に厳しい。
個人的には、ポイントを仮想通貨に
変換、なんてことはあり得ると
勝手に思っていた。
しかし、日本政府がBitcoinを
通貨として認めてしまったので、
それすら叶わない。
今では付いて当たり前のポイント。
この業界は、どうなっていくのか
検討もつかない。