毎日のようにニュースに
登場するようになった、
仮想通貨。
ネット上でのやり取りが
基本だが、当然のように
ウィルスが登場してきた。
どんな悪さをするのか。
どんな症状が出るのか。
どんな経路で感染するのか。
基本的なことは知っておこう。
まずは知っておきたい「マイニング」
仮想通貨は、プログラムの性質上
マイニング(採掘)と呼ばれる
PC上の処理でどんどん発行される。
その処理の中身は、取引が行われた
チェックのようなもの。
正式な言葉で言えば、
「取引台帳データの整合性と
追記を行うこと」になる。
この処理をすれば、その報酬として
ビットコインが新たに発行され、
作業者が手にすることができる。
難しい話は割愛するが、
この処理は徐々に困難に
なっており家庭で使用する
PCごときでは報酬は得られない。
大型のコンピューターを
何台も同時に稼働させ、処理能力を
最大限に引き出して初めて
報酬を得ることが出来る。
今では、マイニングのための
専用の施設などが実際に存在し
稼働している。
専用施設には大きなサーバが
いくつも並べられており、
莫大な電気使用料が必要。
電気代が安い、もしくは
かからないような国で
大きな施設が稼働している
ことが多い。
噂のウィルスの名前は「マイニングウィルス」
仮想通貨のウィルスとして
脅威となっているのは、
勝手にマイニングするウィルス。
感染したPCを使って
マイニングを勝手に行う。
たかだか1台のPCでは
どうにもならないが、
感染を広げることが出来れば
マイニングが可能となる。
いわゆる、チリも積もれば
山となる、というワケ。
このウィルスに感染することで
自分の知らないところでPCが
稼働するので、重くなる。
いつも通りのPCの使い方なのに、
なぜかファンの回る音が
多くする、らしい。
こんな話を書いていると、
自分のPCのファンの音が
聞こえてくる。
え?マジで?と思い、
今度は確認方法をぐぐってみた。
感染の確認はPCの稼働率
WindowsかMacかで確認方法が
違う。手順は自分でググって欲しい。
確認するのは、PCの稼働率。
通常のネット閲覧なども含め、
何かしらのソフトウェアを
立ち上げているときはPCは稼働している。
ある手順を踏めば、どんな
アプリケーションでどのくらいの
稼働を占めているかが分かる。
その確認画面に、ひときわ
稼働が高いアプリケーションが
存在し、その名称が見たことも
聞いたこともないものであればビンゴ。
ちなみに、私は問題なかった。
ファンの音を気にすれば
聞こえてくるものだったようだ。
そして残念なことに、
ウィルス感染が確認出来ても
これといった対処法はないらしい。
何をしても無駄、という意味ではなく、
何をすれば完全除去できる、という
事例がないのだ。
新しい種類のウィルスなので、
ワクチンが出来るまでは
そのような状況になる。
気をつけることは日常
感染経路は、通常のウィルスと
同様に何かをダウンロードしたり、
メールに添付されたファイルを
開いたりする時。
怪しいものには手を出さない、
無視する、などの予防しかない。
ちなみに、どこかのサイトにのっていた
マイニングで儲かるのはどのくらい?
という実践結果が。
個人だが機械に詳しい人が
専用の機器を購入し、家で
やってみるという内容。
設備投資が15万円程度で、
1ヶ月の回収金額は2万円。
これだけ聞くと、いいんじゃね?
と思う方もいそうだが、これには
電気代金が計算されていない。
上記の金額を稼ぐための
電気代は、約1〜2万円。
電気代を上限で考えれば、
儲けはなくなる。
そして、この実践結果が
今年6月の記事だったので、
採掘難易度は更に上がっているはず。
要は、日本の電気代で
マイニングは儲からない、
ということだ。
その片棒を担がされることの
ないよう、しっかりと
ウィルス対策を気にしておこう。