とあるニュースから。
作業現場で活躍する建設機械が、
無人で動かせるようになる。
そんな技術が実用化されたという
画期的でもあり、絶望的でもある
話題から。
自動運転技術は進む
今回のニュースでは、建設現場で
活躍する建設機械が無人で、しかも
数センチの誤差で動かせるという内容。
自動運転と聞けばAIを思い浮かべる
人も多いかもしれないが。
今回の実用化のニュースは、AIでは
なく衛星を利用したやり方。
つまり、勝手に動くわけではなく
ラジコンのように遠隔で人が
操作をするという内容。
と言っても、リアルタイムで
人が操作しているのではなく、
事前に動作のプログラムを
施している。
細かい部分でやり方が違ったり
もするが、とにかく大事なのは
無人で動かせるというところ。
この技術があれば、人が入れない
原発廃炉の現場にも重機を
投入することが可能になる。
また、人が操作すると機械の
横転などの危険性がある作業現場でも
建機を動かすことが可能になる。
そして、当然ながら通常の
建設現場でも、人件費を削減
しながら作業を進めることができる。
企業にとっては、大きな固定費でも
ある作業員の賃金がかからなく
なるので、実にメリットのある話。
しかし、今まで建設現場で
建機を操作していた作業員の
仕事は無くなっていくわけである。
自動運転が進むもの
今回は建機の話だったが、
自動運転技術が進むものは
たくさんある。
自動車、特にタクシーなども
自動運転技術が進むことで
タクシードライバーという職がなくなる。
バスなんかも自動運転になれば、
バスの運転手さんも路頭に迷う。
電車もそう。今でも若干の自動運転と
なっているが、技術が進めば
車掌さんもいらなくなる。
もっと技術が進めば、飛行機なんかも
自動運転になるかもしれない。
そうなれば、憧れの職業である
パイロットも姿を消す。
自動運転という括りではなく、
無人という括りでいうと、もっと
多業種に渡って人が必要なくなる。
コンビニの無人化なども、実際に
アメリカではスタートしている。
コンビニが可能となれば、その
延長線上でスーパーなども
無人化になる日も遠くない。
高速道路の料金所も、自動改札機などの
導入が進み人件費は大幅に削減
されている。
道路工事などで危険を知らせるために
旗を振っている作業員も、今では
旗を振るロボットに取って代わられている。
ちなみにどうでもいい話だが、
道路工事などで誘導で旗を振る
ロボットは、「安全太郎」という
名前がついている。
とにかく、多くの仕事が自動化に
よって失われている現状があり、
今後もこの流れは加速する。
AIの登場が有人業務を減少させる
自動化の技術だけでも多くの
人の職を奪っていたわけだが、
AIの登場でそのスピードは
加速度的に高まった。
前述している建機の件にしても、
プログラミングを事前にするという
人的な行動を、AIが代わってすることで
全自動となり得る。
AIが建設現場の過去のデータなどから
最適な工程を検証し、そして必要な
手配をする。
建機が必要であれば、建機のスケジュールを
自動で抑え、建設現場までは
自動運転の車で運ぶ。
建設現場に着けば、今度は衛星を
利用して建機を動かして工事を進める。
技術が進めばひとつの作業現場で
人が介入するシーンがどんどん減る。
つまり、今回の実用化のニュースは、
読み替えれば「仕事がなくなります」
ということを言っている。
近未来を描いた映画のような
世の中が、もうすぐそこまで来ている。
皆さんの仕事は、自動化される
危険性があるだろうか。