数々のヒット作品を生み出してきた
スタジオジブリのテーマパークが
愛知県に建設される。
愛知万博の跡地を利用し、
2022年の開園を目指す。
官民一体のテーマパークは
収益性を確保できるのか。
愛知県が主導
もともと愛知県が主導で
ジブリパークの建設を模索していた。
愛知県知事は、「日本を代表する
アニメコンテンツを世界に発信」
する場所として集客を行う考え。
世界中にファンがいれば、
ジブリパークを訪れて
ジブリワールドを堪能したくなる、
そんなテーマパークの建設を予定。
夢のある話ではあるが、
既存のテーマパークとの
違いは大きい。
運営主体が決まっていない
現在の構想をすすめる主体は
愛知県となっているが、完成後の
運営は県なのか、スタジオジブリなのか。
はたまた、第3社の運営会社が
入ることになるのか。
有名どころのテーマパークは
運営主体のほとんどが民間企業。
なぜなら、テーマパークの
運営にはそれなりにお金がかかる。
特に人件費。人がいることで
訪れた客をもてなす必要がある。
もっとも、県が完全な主体に
なれば、人がほとんど常駐しない
「公園」となる可能性もある。
県が主体か、民間企業が主体か。
運営方法は未だ決定していない。
愛知県にはレゴランドも
そう、最近の開園で話題のテーマパーク
レゴランド。
「高い」とか「狭い」とか、
様々な批判を受けて値下げした
レゴランド。
開園当初は強気の姿勢だった
レゴランドは、開園して間もなく
入場料を下げた。
愛知県内に競合がいることは、
吉とでるか凶とでるか。
民間経営のテーマパークとして
ジブリパークが運営されるなら、
近隣の競合はなかなか厳しい。
しかも、あまり成功とは言えない
ようなパークなだけにイメージも
よろしくない。
2大テーマパークであるディズニー
ランドやUSJに比べて、集客力が
そこまで高くはならないだろう。
コアなファンを継続して呼び込めるか
愛知県知事は、「ジブリパーク
建設に終わりはない。常に新しい
ものを建設し、発信し続ける」
としている。
これは、ディズニーランドや
USJが飽きられないように
新しいアトラクションを
建設することと同義。
しかし、この構想には
当然ながら資金が必要。
運営や建設に見合うだけの
収入がなければ、愛知県民の
税金垂れ流し施設になる危険性も。
ただでさえ、ジブリパークの構想では
ディズニーランドの4倍の広さ。
維持管理だけでも費用がかかる。
収益性をあまり考えずに進めれるのは
官だからこその離れ業と言える。
しかし、「継続」を考えれば、
現段階では「甘い」と思わざるをえない。
愛知万博の跡地の有効活用のために
考えられた、苦肉の策とうつる。
まぁ、開園まで2年あるので、
今からそんな議論が繰り返される
のだろう。
どういった運営方針になるのかは
今後の議論の結果に尽きるが、
決して楽観視が出来ない状況。
税金の無駄遣いという声が
あがることも予想される。
今後の発表を待とう。