何かと世間を騒がせている
ジャパンディスプレイ。
日の丸を掲げて日本代表とも
言える会社だが、上場してから
1度も黒字決算を迎えたことがない。
それどころか、上場してから
株価は右肩下がりという、
サラブレッドの落ちぶれ感。
そんな会社に一筋の光が。
アップルの受注が再開?
業績不振の原因ともなった、
アップルとの関係。
iPhone向けの液晶パネル増産の
約束を元に工場建設など大きく
投資したのに、iPhoneの販売不振で受注減。
度々資金不足に追い込まれ、
国のお金を注入したり、
国を保証人として金融機関から
お金を借りたり。
挙げ句の果てには外資を
受け入れる予定と、
本末転倒っぷりが目立つ。
そんなジャパンディスプレイだったが、
ここへきて朗報が。
新しく生産体制を構築中の
有機ELが、アップルウオッチへの
納入が決まったという記事。
真偽は不明だが、正式なもので
あればある程度の売上が見込める。
一旦は約束を反故にした
アップルなので、この前は
ごめんねと言わんばかり。
とにかく、アップルへの
納品が確定すれば、有機ELの
増産体制に乗り出す。
今後のディスプレイ市場は
有機ELが有力視されているだけに、
時代にあった展開が見えてきた。
有機ELってなに?
さて、有機ELとは?と聞かれて
答えれる人はどのくらいいるだろうか。
次世代のディスプレイには
間違いないし、聞いたことはあるはず。
液晶パネルとの違いを中心に、
少し解説してみよう。
液晶は、小さい電球が無数に並び
電気を点灯させ、色フィルターを
通すことで映像を映し出す。
有機ELは、電球ではなく
全く別のもので光を発生させる。
それが有機物と呼ばれるもので、
電圧をかけることで発光する。
電気ではないので省電力となり、
画像も鮮明に映し出される。
電球などがないため、液晶と比べて
更に薄い作りが可能となる。
有機ELで作られたディスプレイは
曲げることも可能。
やや価格帯が高いが、まぁ大量に
生産されるようになれば価格は
下がるだろう。
今までの液晶と比べて、機能面や
活用幅が格段にパワーアップ。
次世代のディスプレイという
立ち位置で間違いないだろう。
曲げれるという特性や、極限まで
薄く作れることで、様々な用途が。
駅などにある円柱形の支柱。
これにもぐるっと貼り付けれる。
壁に貼るテレビ、天井に貼り付けられる
証明、本に貼り付けられるものも。
近未来の映画の世界が、順番に
実現していくことになる。
ジャパンディスプレイの復活はあるか
有機ELの納入がある程度見えて
くれば、業績回復は十分にありえる。
今までがひどい業績だっただけに、
回復に向かえば株価の上昇も
十分に期待できる。
既に大規模なリストラも敢行
しているので、スリム経営に
加えて売上増加が見える。
今回のアップル納入を機に
それなりの量を供給するために、
新工場の建設などの投資がかさむ。
目先ではまだまだ厳しい状況が
続きそうだが、まさに一筋の光。
現在は100円を切っている株価なので、
購入もしやすい。
少し時間はかかりそうだが、
期待できる銘柄となるだろうか。
もちろん、投資判断は
自己責任で。