インターネット環境が進み、
多くの人が当たり前のように
インターネット通信を活用しています。
様々なビジネスモデルの変革を
もたらしたインターネットですが、
ビジネスモデル変革中の1業界である、
テレビの話題です。
目次
インターネットでテレビが見れる
インターネットでテレビが見れると聞いて、
それほど違和感が湧かない人が多い。
なぜなら、合法か違法かは別として、
動画サイトなどに投稿されていたり、
各テレビ局が見逃し配信などを行っており、
既に身近な存在になりつつある。
しかし、このインターネットでのテレビ配信は
とても複雑な問題を抱えており、
一筋縄ではいかないようだ。
テレビ局のビジネスモデル
今までのテレビ局のビジネスモデルは「広告」。
ドラマなどを見ていると、CMに入ったりする。
あのCMを出す広告主からのお金が唯一の収益。
だって、テレビ見るのにお金かかりませんものね。
対するインターネットでの動画配信の
ビジネスモデルは、2つに分かれる。
テレビ局と同様の「広告収入」と、
会員制を敷いた「会員収入」だ。
例を挙げれば、Youtubeなどは広告がメイン(一部会員収入)、
ネットフリックスなどは、会員収入がメイン(一部広告収入)。
そして、どちらもがんばっている。
すべてに共通しているのは、
「動画コンテンツ」をマネタイズしているところ。
あなたが広告主なら、どこに広告を出すか
あなたが広告主だったとすると、
当然ながら費用が安くて効果が高いところに
広告を出そうとするはず。
今までの動画コンテンツへの広告は
テレビ局しかなかったが、現在は選択肢が多い。
基準にするのは、テレビなら「視聴率」で
インターネットなら「閲覧数」だ。
そして、広告にかける予算は今まで通りだとすれば、
ネットの閲覧数に対しての広告を選ぶ人もいるわけで、
必然的にテレビ局の広告収入は落ち込む、というわけだ。
テレビ局も黙っていない!?民放連携インターネット番組配信
インターネットでの視聴が増加する中、
民放各社は独自のインターネット番組配信などで
なんとか食らいついてきた。
そして近年では、民放が連携した
インターネット番組配信のサービスまで提供し始めた。
広告主に対して、「うちの番組はインターネットでも
見れますので」と言いたげ。
インターネット専業の動画配信サービスは?
上記のテレビ局の動向に対して、
例えばAbemaTVなどは、無料で独自のコンテンツを
テレビ局のごとく垂れ流しで配信している。
会員登録も不必要で、まさにインターネットテレビ局。
ただし、収益化までには至っていない。
先日、AbemaTVを展開するサイバーエージェントの
決算発表が行われ、AbemaTV率いるメディア部門で
83億円の赤字だったことが判明。
しかしながら、サイバーエージェントの
藤田社長曰く、「想定内」とのこと。
今後どうなるのか、展開が読めない
お恥ずかしながら、私は今後の展開が全く読めない。
インターネット動画配信で、テレビ局が崩壊すると
言われていた。しかし、テレビ局は一時期は収益悪化に
苦しんだが、今はもちかえしている。
インターネット動画配信も多様で、
Youtubeは広告収益が増えているが、
一方のAbemaTVは未だ赤字脱却が出来ない。
どの会社がどんなビジネスモデルで君臨するのか、
現時点では皆目検討がつかない。
ただ間違いなく言えるのは、
インターネットによる視聴は増加していき、
インターネットの活用は間違いないとのこと。
投資するなら、どこが勝つかを予想するのではなく、
どこが勝っても収益があがる会社を選ぼう。