インフルエンザ大流行。噂のあの薬の人気は?

毎年のことだが、インフルエンザが
大流行している。

私もヒヤっとしたが、
予防接種の効果もあってか
インフルではなかった。

さて、インフル関連の
ビジネスを見てみよう。

インフルで活躍するもの

一番イメージが大きいのは、
やはりインフルの薬だろう。

タミフルとか、イナビルとか。
そして、今シーズン初登場の
ゾフルーザとか。

2年前の実績値だが、イナビル
(吸引型のインフルの薬)が253億円。

タミフルは、169億円。
その他にもあるが、1位と2位を
合わせると約400億円の市場となる。

今年はその中にゾフルーザが入り込み、
更にはタミフルの特許切れに伴う
後発品(ジェネリック)の発売があるなど、
今までの製薬会社の構図とは違うものになる。

そして、いざインフルにかかった?と
思い病院に行くと、検査される
インフルエンザ検査キット。

ご経験のある方もいると思うが、
鼻の穴に細い棒を突っ込まれると
いうなんとも末恐ろしいもの。

ただ、簡易に、そして短時間で
検査できるとあって、医療機関で
扱うところは多い。

その最大手は大塚製薬らしい。
商品名は割愛するが、検査キットの
市場は年間で140億円程度。

さらに、マスク。
インフル流行期だけではないが、
特に需要が増すのはこの時期だろう。

ただ、マスク自体は様々なメーカーが
こぞって販売しており、トップシェアとかの
概念があまりない。

防御力を優先させるマスクや、
呼吸のし易さを売りにしたもの、
ファッションを全面にだしたもの。

もはやマスク市場は医療業界と
言えなくなってきている。

そして、アルコール除菌。
普段から心がけないといけないが、
アルコール除菌の市場も活況となる。

インフルエンザ大流行による
特需を受ける商品は、こんなところだろう。

ちなみに、これらを販売する
ドラッグストアなども売上は伸びる。

やはり注目の製薬業界

上述もしているが、やはり
今回の話題の中心は新薬だろう。

インフルエンザ患者数は
歴代トップだという今年の
大流行。

1回の服用でOKというインフルの
薬は、患者の「飲み続ける」という
邪魔くささからの開放にとても人気。

ある医療機関の話では、
例年のタミフルやイナビルも
用意してはいるが、出ない。

患者さんに説明すると、たいていは
一回の服用で終わるゾフルーザを
選ぶんだとか。

中には、タミフルやイナビルを
そもそも勧めない医療機関も。

患者の負担が少しでも軽く
なることを考えれば、当然の
判断なんだろうか。

中にはまだ見ぬ副作用が怖いので
勧めないと言っている医師もいる
らしい。

しかし、販売されているということは、
一応は臨床試験も済んでいるということ。

確率の低い副作用の存在に怯える
ことなく、患者の負担の軽減を
考える医療機関はそうするだろう。

まだまだインフルエンザの時期が
終わったとは言えないが、今のところは
ゾフルーザの一人勝ちの様子だ。

ちなみに、そのゾフルーザを販売する
塩野義製薬の株価を見てみよう。

新薬販売のニュースは昨年の3月頃。
その頃は5500円くらいだった株価は、
インフル流行前の昨年11月くらいで
7600円程度まで上昇。

そして、本格的にインフルエンザが
流行し始めた年末から年明けに
かけては、逆に株価が大きく下がっている。

既にインフルエンザによる特需を
織り込んだ、と見るべきだろう。

やはり、株価は動きが早い。
気づいた頃には下がるので、
常にアンテナを張っておくことが
重要と言えそうだ。

 

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インフルエンザ大流行。噂のあの薬の人気は?” への3件のフィードバック

    1. おっしゃる通り、ゾフルーザですね・・・お恥ずかしい・・・
      編集者権限で本文は修正します!

      後から見た方のために。
      最初は「ゾフルーザ」を「ゾルフーザ」と書いてました・・・。

      1. インフルエンザに感染し、色々と調べていたらここに辿り着きました。ゾフルーザ、新薬で馴染みがない上、薬が効かないインフルエンザが見つかったり副作用が不明など、まだまだこれから感ですね。
        今後も読ませていただきます(^^) よろしくお願いいたします。

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