ドライバーの代引き水増し問題や、
荷物を乱暴に扱う様子の動画が公開されるなど、
宅配業者の悪い部分が明るみに出てきた。
これを受け、大手宅配会社のヤマト運輸では、
大手通販サイト「Amazon」との契約再交渉や
配送料金の値上げ、再配達の取りやめなど、
様々な方策を行おうとしている。
そもそもの原因は?
簡単に言えば、会社同士で決めた契約に関して
現場にシワ寄せが行き、現場の人員の対応が
良くなくなったということ。
とにかく、今までの通販などの配送に関して
影響が出てくる事は避けられない。
気になる通販の配送料金はどうなる?
消費者側からすれば、送料がかからないという
通販はとても魅力的である。
商品価格さえ払っておけば、勝手に家に届くのだから。
しかし、もしあなたが配送する側だったとしたらどうだろうか。
「この商品をここに届けてください。無料奉仕で。」
知り合いならまだしも、全く知らない人のために
配送の時間を割き、ガソリン代を使い、
配送してあげる聖母マリアのような
親切な心を持った人が何人いるでしょうか。私は嫌です。
では、1つの商品を運ぶのに50円あげます。
と言われたらどうだろうか。
配送する時間やガソリン代を計算すると、50円では到底割が合わない。
どこかのコンビニでバイトをした方がはるかにお金がもらえる。
そんなことを考えていると、1個の配送に500円程度かかると言われても、
まぁ仕方がないかなぁという思いになってしまう。
いつまでもIT化しない「物流」という業種
IT化が日進月歩で進む時代に、
人の力で行われている「物流」という業種は
効率化はあるにせよ、根本的なビジネスモデルの変化には
至っていない。
「どんなにIT化が進んでも、物流が無くなることはない」
と誰かが言っていたが、今のところはまさにその通り。
物流の仕事は無くならない??
配送という業種が安泰かといえば、
そうでもない。
現実に、郵便を使う量は激減した。
電子メールの普及が原因。
しかしながら、電子メールで送れるのは文字や画像のみで、
荷物を送る手段は今のところ世に出てはいない。
では、荷物を運ぶ物流は安泰か。
それも、微妙になってきている。
例えばAmazonでは、ドローンを使った
無人配達の実験を始めた。
実用化すれば、配送人員は必要無くなる。
物流はなくならないが、物流の仕事は無くなるかもしれない。