ギリシャが2年半ぶりに国債を発行。分かりやすくしてみよう

財政難に見舞われているギリシャ。
ニュースなどでも報じられたが、
イマイチよく分からない、という
声をよく聞く。

日頃馴染みのある国でもないし、
財政難といいつつ、国は存在している。

さて、今回は「ギリシャ劇場」と題して
分かりやすく小説風にしてみた。

ギリシャ劇場第一幕「破綻」

※ギ=ギリシャ

ギ1「やっべー、金ないわー。
 これバレたらEUに加入できんし、
 ちょっと黙っとこうぜ。」
ギ2「そうやな。じゃあ、赤字は
 こんだけってことで少なめに公表しとこうか」

EU「ギリシャさん、その程度の赤字なら
 大丈夫っす。ユーロ一緒に使いましょう」

ギ1「やったぜ、バレんかった。
 この調子でいこうぜ。」
ギ2「もっと金借りとこう。
 国債発行しようぜ。
 赤字がバレたら借金もできんしな。」

投資家1「ギリシャにお金貸しまっせ。
 そのくらいの赤字なら大丈夫でしょうし。」

数年後・・・

ギ2「おい、バレたぞ!赤字!
 やっべーぞ!」
ギ1「マジか!?うわー・・・
 これで信用ガタ落ちだな、俺ら。」

投資家1「おいギリシャ!赤字はたいした
 ことないって言ってたじゃん!
 いいわ、そんな状態なら債券売るわ!」

投資家1「ギリシャの債券、買ってくれん?」
投資家2「いやいや、あの赤字がやべーとこでしょ?
  怖いわー。いらんわー。」

投資家1「そんなこと言わんと。
 この値段でいいから、買ってくれ!」
投資家2「そんなに安くていいん?
 それなら・・・買おうかな・・・」

こうして、ギリシャの国債は
暴落したのでした。

ギリシャ劇場第二幕「お灸を据えられる」

EU「ギリシャさんさぁ、そんなんじゃマジ無理。
 ちゃんとしてよ。そんなんでお金返せんの?」
ギ「いやぁ・・・お金ないんです、マジで。
 お金貸してくれません?」

EU「じゃあ、ちゃんとするって約束してくれる
 なら、借金は肩代わりしてやるわ。」
ギ「ちゃんとします!約束します!」
EU「分かったわ。でも今回だけだよ、
 大目に見るのは。」
ギ「へい!」

ギリシャ劇場第三幕「ギリシャの反乱」

ギ1「てかさ、ちゃんとしろっつったって、
 無理じゃね?ここまで我慢せんといかん?」
ギ2「だよなー。我慢とか、やっとれませんがな。
 もうさ、開き直りでいかね?」
ギ1「開き直りって、マジうけるー(笑)。
 でも、それいいな、そうしよう!」

ギ「すんません、EUさん。俺らやっぱ
 無理っす。金なんて返せませんわ。
 てか、昔はEUさんとこのやつに
 ひどいことされてたんで、その
 慰謝料とかをもらうべきだと思うんっすけど。」
EU「はぁ?何言っちゃってんの?
 金返さないだけじゃなくて、
 金よこせっての?」

ギ「そうっす。その権利はあると
 思うんっす。」
EU「お前、ナメてんじゃねぇよ。
 ちゃんとするって言ったから
 借金肩代わりしてやったんじゃねぇか。」
ギ「そうっすけど、やっぱ無理っす。
 俺らの主張が受け入れられないなら、
 EUさんのグループ、抜けます。」

EU「都合のいいことばっか言ってんじゃねぇぞ!
 お前が抜けたら、他の奴らから何言われるか
 分かったもんじゃねぇだろ!」
ギ「じゃぁ、助けてくださいよ。」
EU「このやろう・・・足元みやがって・・・」

ギリシャ劇場最終幕「自分らでやってきます」

EU「とりあえず今回の返済分まで
 肩代わりしてやる。でも、少しずつ
 なんとかしろよ!」
ギ「あざーす!がんばりまーす!」

ギ1「ふぅ、今回もなんとか乗り切ったな」
ギ2「毎回これじゃ、きついべ。」
ギ1「だよなー。でも、ちょっとは金回り
 良くなってるだろ。」

ギ2「まぁな。じゃあ、借金でもしてみるか」
ギ1「貸してくれるわけねーだろ。」
ギ2「ちげーよ。直接個人から金集める
 んだよ。国債発行して。」

ギ1「あー・・・買ってくれるかな?」
ギ2「今なら買ってくれるんじゃね?
 金利もそれなりにつけとけば。」
ギ1「そーか。じゃあ、やってみっか」

ということで、国債が発行された。

ギリシャ劇場の結末は?

この物語は終わっていない。
今現在でも継続している物語。

ギリシャがEUを抜けるということに
なれば、様々な市場で混乱が予想される。

その混乱を回避するため、EUや
国際通貨基金などは融資を続ける。

このままギリシャの財政が
復活の一途を辿ってくれれば
大事にならずにすむが、果たして。

 

こんな記事も読まれています

人気の学習カリキュラム

教えて編集長!投資に関する疑問にお答えします
  • 無料会員受付中入会費ゼロ年会費ゼロいますぐ登録
  • 12ヶ月ベーシック会員なら9800円で1960円OFF

マネヤックセミナー情報はこちら

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です