Facebookがハッカー攻撃により、
3000万弱のアカウント情報が
流出したと発表。
またか、と思うが、なぜか
それ以上は思わない、つまり
慣れてきてしまった。
事の重大性について、
もう一度振り返ってみよう。
Facebookでの情報流出は何回目?
小さな情報流出は、毎日のように
起こっている。
いわゆるアカウントの乗っ取り。
しかし、これは利用者の不手際が
原因の場合が多い。
そして、今回の問題のように
利用者側の原因が無く、そして
大きなアカウント数なのは、2回目。
今年の春先、Facebookで個人情報の
流出が発表された。その数は、史上
最大規模の約5000万アカウント。
規模もさることながら、様々な
事象に影響を与えた。
個人情報の取扱に関して、アメリカの
議会ではかなり多くの時間を割かれて
議論されるようになった。もちろん批判。
そして、国会に招集されたCEOの
ザッカーバーグ氏は、「仕方ないじゃん」
的な答弁で乗り越えた。
このときは、株価はもちろん急落。
約7%程度が一日で下落した。
大型の銘柄なので、7%といっても
金額換算すれば1日で4兆円を
超える価値が下がったことになる。
その後の株価は順調に回復し、
急落以前の株価をも上回って
いった株価は、再度急落した。
原因は、同社の決算発表。
情報流出による具体的な
業績への影響と、新規アカウントの
低迷が露呈されたからだ。
平たく言えば、Facebookを
見限った株主が大勢いた、ということ。
この日の下げは、なんと18%程度と
情報流出時の急落の2倍以上。
前回との違い。今回はどうなる?
前回は5000万件。
今回は3000万件。
前回より流出した件数は
少ない。
前回は、内部の人間による
人為的な原因だった。
そして、今回は外部からの
ハッキングが原因。
不可抗力とはいえ、脆弱性を
突かれての攻撃に、対処出来なかった。
おそらくだが、セキュリティ環境に
対する何らかの強化を求められるだろう。
さて、前回は流出時点で7%下落。
その後の決算発表で18%の下落。
今回は、どのような動きになるのか
未だ検討がつかない。
前回と同様に大きな下げを演じるのか。
それとも、不可抗力なら業績に
影響を与えることはないのか。
ちなみに、世界中で利用されている
Facebookアカウント数は、22億。
そのうちの3000万件、割合で言えば
わずか1.3%。
そして、FBIなどから調査を
受けているのは、Facebookに
加えて、Googleも。
2回目なだけに大きくニュースに
なってはいるが、影響の規模と
同社だけではないことを考えれば、
そこまで大きなことではないかもしれない。
急落したら、買い時?
それとも、下落基調にあったので
拍車をかけるだけ?
最終的な投資判断は
もちろん自己責任で。