関西電力の金品受領問題と電力業界のことについて

関西電力の役員が、多額の金品を
受け取っていたとする問題。

ニュースでも報じられているので
多くの方は見知っている。

今回はこの件のついでに、
電力業界を見てみよう。

金銭授受問題

大まかに書くと、関西電力の
偉い人達が、関係者から賄賂と
思われるような金品を受け取って
いた、という内容。

関西電力の会見では、賄賂ではなく
受け取らない意思があったと
必死に弁解している。

金品を送ったとされる人物は
既に他界しており、関西電力の
会見内容の真偽を問うことは出来ない。

まぁ、第三者として見れば、
それ賄賂だろ!と思わざるを得ない。

しかも、額が億を超えるとあって、
様々な方面から批判の嵐。

この件がどのように収束して
いくのか見当もつかない。

と、事の成り行きはニュース等で
見ていくとして、今回は電力業界を
少し覗いてみる。

電力会社の成り立ち

細かいことはウィキペディアでも
みてもらえばいいが、元は国の
事業として発足。

インフラ事業なので、そこは容易に
想像が出来るだろう。

各地域ごとに区分けされ、日本の
電力会社は10社ある。

それぞれの地域で利権を持ち、
その地域のインフラを支える
重要な会社でもある。

ただ、不可侵の利権だからこそ、
その利権に群がる物も多い。

今では電力の自由化が進み、
その地域の電力会社ではなくても
契約が可能となった。

だが、送電分離という制度があり、
電力会社の仕事がなくなる
わけではない。

なので、今も昔も、電力会社と
いえば超のつく安定企業といえる。

故に、電力会社が発行する社債、
いわゆる「電力債」は、とても
人気が高かった。

今ではあまりお目にかかれないが、
銀行に預けておくよりも金利が
高く、それでいて潰れる心配も
少ないことが人気。

だが、東北大震災での原発事故で
東京電力は大きな損害が発生。

今でも国が株式を保有する、
いわゆる国営企業になった。

国としても、潰れていい会社では
ないので、十分な救済をする。

そんな、潰れない、そして安定的に
収益を生み出せる、そんな企業だ。

業界の変化

長らく利権に支えられ、
電力会社は着実に収益を
上げていた。

ところが、電力の自由化により
顧客の奪い合いが発生。

顧客獲得のために電力の
単価を下げるなど、企業努力が
若干だが必要になった。

だが、株価を見ても分かる通り、
その程度で揺らぐような業界
ではなく、安定企業の立ち位置は
変わらない。

電力会社は民間企業でありながら、
その体質は公務員と同じ。

経営に対する危機管理能力も
期待出来ない。

だが、どれだけ見下そうとも、
利権がある以上は超のつく
安定企業は変わらない。

今でも資産株、いわゆるあまり
価格の変動がなく、資産として
もっておくような株として見られる。

配当だけでも銀行の金利より
相当高いので、リスクの低い
投資先としてはいいだろう。

もちろん、リスクは低くても
立派な投資となるので、投資判断は
自己責任で。

 

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