現在、日本国内は今季最大の
大寒波に覆われている。
最強寒波とか、記録的寒波とか。
言い方はいろいろあるが、
とにかく寒い。
さて、今日はその寒波による
経済損失の話。
何が損失になるの?
報道では、寒波による被害が
いくつも発生していると。
道路での車の立ち往生。
多くの人が目的地に到達
できなくなる。
仕事の人は、予定していた
商談を延期せざるを得なくなり、
売れていたはずの商談が
先延ばしに。これが損失に。
交通機関もストップ。
電車や飛行機など、交通機関を
運営する会社も、損失となる。
飛行機などで言えば、
乗客を乗せて通常運行されていれば
入っているはずの運賃が無くなる。
その代わりに、飛行場などの
除雪作業等が発生するなど、
支出に変わるわけだ。これも損失。
雪などの影響による農作物被害。
収穫されるはずだった
野菜などがダメになり、
農家の生産がストップ。
農家には直接の損失となるが、
これは消費者にまで影響が。
キャベツなどは高騰し、
小売店での販売価格が上昇。
いわゆる「高級野菜」となり、
そこまでキャベツが食べたい
わけではない人は、買わなくなる。
本来ならある程度売れていた
野菜が売れないので、
小売店への影響も大きい。損失。
そして、外で作業をする
建設作業などのストップ。
1ヶ月の工期だったものが、
2ヶ月に延期する。
企業は、その間も従業員への
給料が発生するので、
当然ながら損失に。
そして、暖房費がかさむ。
灯油や電力の販売は伸びるが、
これは消費者の家計を圧迫。
買い物を控えたりの
個人消費の落ち込みに
直結する。損失となる。
通常の生活とは一変し、
引きこもりを余儀なく
されるわけだ。
経済損失の試算
経済活動がストップするので、
当然ながら損失がでる。
天気が良ければ売上が
あったはずなのに、というもの。
数年前にアメリカでもあった
大寒波の経済損失は、
最大で1兆円にもなる、という
試算もあった。
現在の日本は寒波真っ最中。
どれだけの損失かは
現段階では試算出来ない。
では、アメリカを例にとり
比較してみよう。
アメリカでの寒波は約1週間
続き、1兆円までの試算がなされた。
これも、一次的な損失と
二次的な損失に分けられる。
1兆円の試算は、二次的な
被害も含めての試算。
一次的な試算は、当時は
5,000億円程度だった。
様々な機関で試算が行われ、
その計算方法には違いがあるので
一概には言えない。
では、GDP(国内総生産)で
計算してみよう。
日本のGDPは、アメリカのGDPの
およそ4分の1。
単純計算すれば、アメリカでの
損失額の4分の1が、日本にも。
ということで、今回の大寒波が
1週間続くと仮定すると、
最終的な経済損失は2,500億円程度。
気持ちが滅入る
ただでさえ寒波襲来は気持ちが
滅入る。
それに加えて経済効果の落ち込み
による損失試算などは、
輪をかけて落ち込む要素。
こんな記事、今書くんじゃ
ねーよ!とお怒りの方も
多いハズ。
いいわけをすれば、これだけの
巨額な損失が出る予定なので、
今仕事が滞っている皆さん、
悪くないですよ、といいたい。
皆さんだけではない、
全国的に危機的状況になる。
今しか出来ないことも
あるはず。
頑張って寒波を乗り切ろう!