あなたの頭の中のブランドのお話

※酒に飲まれるH氏ブログ第四弾※

「エボークト・セット」って
聞いたことあります?

わかりやすく言うと、
あなたの頭の中のブランドの
選択肢、みたいなもの。

今日は、そんなお話。

エボークト・セットとは?

あまり聞き慣れない言葉。
英語で書けば「Evoked Set」。

難しく書けば、「消費者が購買行動の
前に購入検討の対象として頭の中に
思い出すブランドの組み合わせ」のこと。

ん〜、ワケがわからないよ!
ということで、例を出してみよう。

「ヴァレンタインか~、
チョコ買わねば!」
と思ったとしよう。

その時、あなたの頭の中に
いくつかの選択肢が浮かぶ。

チロルチョコなのか。
クランキーチョコなのか。
生チョコなのか。

そして、それぞれの商品には
それぞれの製造販売会社がある。

何社かありますよね?
ロッテ、明治、グリコ、不二家。

この選択肢のことを、
「エボークト・セット」という。

企業から見たエボークト・セット

買ってもらいたい企業は、
あなたの「エボークト・セット」という
選択肢の中に入らなければならない。

そうしないと、買ってもらえない。
知らないと、買われない、
ごく当たり前のこと。

なので、あの手この手を使って
「うちの会社覚えてや~」とか、
「うちの会社こんなもん
売ってるんやで~」などと
アピールするわけだ。

それが、テレビCMや新聞広告、
雑誌広告、インターネット広告で
あなたが目にしているもの。

そして、あなたが見ている広告の数は、
一日に3000件以上とも言われている。

企業たちは、その群雄割拠の中で
あなたの記憶に残るメッセージを残して、
「エボークト・セット」のなかに入ろうと
躍起になっているのである。

しかし残念なことに、ほとんどの会社が
何のメッセージも残せて
いないのが現状だろう。

最近、心を射止められた広告

そんなある日、私の目に
ある会社の秀逸な広告が飛び込んできた。

「日本は、義理チョコをやめよう。」

と、いうキャッチコピーを
バーンと乗せた日経新聞の
一面広告だった。

この広告、どんな会社が出した
広告かわかるだろうか?

まぁ、義理チョコをやめようって
いうんだからチョコレートメーカーでは
なさそうだが・・・。

ところが、この広告を出したのは、
まさかのゴディバ。
そう、あのチョコレートのゴディバ。

チョコレートメーカーが
発信するこの斬新なメッセージ。

義理チョコ配りにうんざりする
女性のハートに深く刺さった。

世の女性たちはこう思うだろう、
「あぁ、ゴディバわかってるわ」

そうして、この女性がチョコを
買うときの「エボークト・セット」
の中に、ゴディバは入ることに
なるのである。

素晴らしいメッセージを
発信する会社の未来は明るい。
株価も明るいはずだ。

さぁ、あなたの心に響く
メッセージを発信している
企業の株価をチェックしてみよう!

——————————-
文:酒に飲まれるH氏
編集:マネヤック編集部

 

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