募金と寄付金の違いって何?

毎年恒例の24時間テレビが
幕を降ろした。

この番組を機に募金活動を
した方も大勢いることだろう。

ところで、募金という言葉とは別に
寄付という言葉がある。

言葉の違いと、寄付にまつわる
意外な話を。

募金と寄付の違い

結論から言えば、お金を貰う側か
あげる側か、という違い。

募金は言葉の通り、お金を募集する。
広く大勢の人に声をかけ、
協力してもらうことになる。

寄付は、お金をあげる側の行為。
寄付する対象は様々で、
募金に協力することも寄付と呼ぶ。

なので、「募金してきた」は誤りで、
「募金に協力してきた」が正しい。

まぁ、実際には「募金してきた」で
全然通じるが・・・

募金はしても寄付はしない?

さて、言葉の違いは一旦忘れて、
今度は皆さんの過去を振り返って
いただきたい。

募金をしたことがある、という方は
おそらくほとんどだろう。

街頭で募金活動をしている方の
持っている募金箱にお金を入れたり、
コンビニに設置してある募金箱に
お釣りを入れたり。

しかし、言い方を変えて
「寄付をしたことがあるか?」と
問われれば、経験のない人が多い。

ここで面白いデータが。
日本人は寄付の額が海外に
比べて極端に低いという。

少し古いデータだが、2014年の
日本人1世帯あたりの年間寄附金額は
約5,000円。

それに対し、アメリカの1世帯あたりの
寄付金平均額は、年間なんと22万円。

ここまでの金額の差に愕然とするが、
日本人が薄情なわけではないらしい。

様々な分析で、原因は文化にあるとか、
日本の寄付に対する税控除の制度だとか、
そんなことが言われていたりする。

ちなみに、内閣府が調査した
「寄付の阻害要因」が以下の通り。

1位 寄付が実際に役に立っていると思えない・・・35.4%
2位 寄付先への不信感、信頼度不足・・・32.5%
3位 経済的負担・・・31.0%
4位 十分な情報がない・・・15.2%
5位 手続きがわかりにくい・・・9.4%

このアンケート結果を見ると、
「そうそう!」と共感する方が
多いのではないだろうか。

理由はどうあれ、我々日本人は
寄付という概念が乏しい。

寄付についてもう少し考えてみよう

我々日本人は、決して薄情な
わけではない。
その思いを胸に、考えてみた。

確かに、金銭の寄付は馴染みがない。
しかし、古着やランドセルなど、
物品の寄付などは惜しむことは少ない。

さて、金銭と物品の違いは何か。
物質的な話ではなく、気持ち的な
違いは。

そんなことを考えていると、
ふと一つのキーワードに
ぶち当たった。

「働かざるもの食うべからず」

一度は言われたことがあるだろう。
親になれば、一度は言ったことが
あるだろう。

日本にいると、あまりにも有名な
キーワードであり、この言葉に
反感を抱く日本人もいない。

つまり、金銭も含めて
自分のことは自分でしろ、という
言葉が定着しているのだ。

当たり前だと思っていたが、
寄付を受ける側は、働くことすら
できない人。

身体的な問題や、環境の問題など、
我々の普段の生活とあまり
かかわらないことが多い。

そんな人たちがテレビなどで
取り上げられれば、寄付は増える。
しかし、すぐに忘れられてしまう。

身近にそのような人がいて、
支援を待っているのであれば、
日本人はおそらく支援をする。

身近じゃないからだ。
そんな結論。
そしてこの結論に、反論はいらない。
勝手な私自身の結論なので。

お金の話らしく

持論を展開してばかりで
長くなるので、お金の勉強サイトとして
言いたかったことを。

寄付をすれば、日本でも
税制優遇の措置がある。

所得税で取られるよりも
お得になる税制優遇が。

ということで、本当は
税制優遇の説明をしようかと
思っていたが、それはまたいつか。

 

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