基礎:国の借金、国債(債権)の種類を知ろう。日本で毎年のように発行される国債とは。

国の借金、国債

国債とは、国が発行する債権のことです。

債権ってなんだろう?でも学習したように、
債権とは、お金を貸す代わりにお詫び代(利子)を付けて
返してもらえる投資商品でしたね。

国は、お金がなくなると国債という債権を発行して、
投資家からお金を借りるわけです。

投資家にとっては、
貸したお金にお詫び代(利子)が付いて戻ってくるわけですから、
まぁ貸してあげてもいいよ、となりますよね。

国債はリスクが低い金融商品

国がなくならない限り、
貸したお金と利子は保証されるので、
戻ってこないかも…と毎日心配する必要もありません。

債権でお金を貸す相手の信用度が高いほど、
リスクは限りなく低いといえます。

なので、安定的にリスクを少なくして運用したいのであれば、
国債は最適と言えるかもしれません。

異なる国債の種類

国債は、国の借金を肩代わりすることでしたね。
税金まで払っているのに
国民にこれ以上負担をかけるな!といいたいところです。

といっても、日本国民全員が国の借金を肩代わりする必要はありません。
国債には、機関投資家に貸してもらう普通の国債と、
個人投資家だけに貸してもらう個人向け国債の2種類があります。
普通の国債は個人でも買えますが、割合はすごく少ないみたいです。

機関投資家のクラスでも学習しましたが、
機関投資家とは、一度に億単位の取引をする会社のことでしたね。

日本の国債は、そのほとんどを日本銀行から
借りています。

国債 借りる相手:ほぼ機関投資家
個人向け国債 借りる相手:個人投資家

償還期間で異なる国債の種類

債権には、貸したお金を返してもらうまでの期間が決められています。
1年後に返してもらえるものもあれば、
5年後に返してもらえるものもあります。

貸したお金を返してもらうまでの期間を
償還期間(しょうかんきかん)といいます。

この償還期間の長さによって、国債の種類が分けられます。

普通の国債の場合
種類 償還期間
短期国債 1年未満
中期国債 2〜4年
長期国債 5〜10年

個人投資家だけが買える個人向け国債の種類

個人向け国債には、変動利付国債の変動10年と
固定利付国債の固定3年、固定5年の3種類があります。

要するに、変動利付国債は利子が変動する国債で、
固定利付国債は利子が固定ってことですね。

種類 償還期間
固定3年 3年
固定5年 5年
変動10年 最長10年

個人向け国債ってどこで買えるの?

個人向け国債は、銀行や証券会社などで買えます。
お詫び代(利子)が0.2%程度なので、
定期預金よりも金利が高いといえます。

日本以外の国にもある国債

日本にしか国債はないのでしょうか?
いえいえ、アメリカやオーストラリアなど
外国にも債権はあります。

でも、外国の国債へ投資するということは、
円高や円安といった為替が必ず関係してきます。

為替が関係してくるということは、
外国の国債が投資商品として
安定しているとはいいきれません。

でも、日本の国債に比べて比較的金利が高いので、
個人投資家には人気があります。

まとめ

いかがでしたか?
今回は、国債の種類について学習しました。

それにしても、国債が発行されるたびに
日本銀行がお国にお金を貸さなきゃいけないんですね。(苦笑

お詫び代も付いて戻ってくるなら
少しくらい貸してあげてもいいですけどね。

国債とは…
  1. 国債とは、国が発行する債権のこと。
  2. 国にお金を貸しているので、貸したお金が戻ってこないかもしれないというリスクが低い。
  3. 国債には、大半を機関投資家に貸してもらう普通の国債と個人投資家に貸してもらう個人向け国債の2種類がある。
  4. 個人向け国債には、金利が固定の国債と金利が変動する国債がある。
  5. 外国にも国債はあるが、為替を考えなければいけない。
 

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