目次
決算って何をすること?
この1年間の会社の売上がどのくらいで、
利益がいくら出たかを計算することを
決算(けっさん)といいます。
決算セール!20%引き!とか、
決算処分、持ってけセール!とか
聞いたことないですか?
決算の時期が近づくと
安くしてでも在庫を少なくして、
売り上げを少しでもあげたいからなんですよね。
わたしたち消費者にとっては
とってもありがたい限りですけど。
決算とは家計簿を付けること
家計簿を見れば、家計の状態が分かりますよね?
今月はちょっと余裕があったな…とか
来月はもう少し節約しなきゃー!とか。
どの会社であっても、
決算という作業は必ず必要です。
会社としてどれだけの収支があったか、
把握しておく必要があるからです。
会社に経理という職があるのは、
家計簿を付ける仕事をしているのですね。
決算っていつするの?
3月に決算、という会社が
全体の7割を超えるみたいですが…。
決算のタイミングは、
会社によって違います。
3月が決算の会社もあれば、
10月が決算の会社もあります。
決算の対象期間は、
決算の月までの過去1年間の収支になります。
決算月 | 対象期間 |
---|---|
3月の場合 | 前の年の4月から今年の3月までの1年間 |
10月の場合 | 前の年の11月から今年の10月までの1年間 |
決算の内容を発表するということ
できれば見せたくない大事な家計簿
あなたの家計簿、近所の人に見せますか?
絶対見せないですよね。
ですが、絶対に家計簿を見せなければならない
会社というのが存在します。
それは、上場している会社です。
企業が上場するということの
クラスでお話ししたように、
投資家たちが買ったり売ったりできる株式は、
上場している会社の株式のみです。
できるだけたくさんの投資家に会社の株式を
買ってもらうために、家計簿を見てもらうのです。
これが決算発表です。
家計簿で分かること
「今年こそ100万円貯金するぞ!」と宣言したけど、
結局20万しか貯められなかった。
目標と現実が違うってことはよくあることです。(笑
ですが、上場している会社はそうはいきません。
「今年は、1億円の利益が出る予定です!」と宣言したけど、
結局2,000万円しか利益が出ませんでした。
ごめんなさい…。
いやいや、謝って済む話と違いますよ。
投資家たちは、「今年は1億円の利益が出る予定」という宣言に
期待を込めてその会社の株を買っているのですから、
実際に2,000万円しか利益が出なかった、
となると株を手放したくなりますよね。
株を売りたい人が多いということは
人気がない会社、期待はずれの会社と思われてしまい、
株価はだんだん下がっていくわけです。
逆に、2億円の利益が出たとしたら…、
そんな絶好調の株なら買いたい!と思う投資家が
増えることになります。
こうなると、株価はだんだん高くなっていきます。
企業のホームページをチェックしよう
さて、決算発表の内容は
どこを見れば分かるのでしょうか。
会社の決算内容は、その会社のホームページにある
IR情報でチェックすることができます。
IRとは、インベスターリレーション(InvestorRelations)の略で
投資家のための情報を公開しています。
代表的な携帯電話の会社のIR情報ページをご紹介しますね。
docomo | https://www.nttdocomo.co.jp/corporate/ir/event/ |
---|---|
KDDI | http://www.kddi.com/corporate/ir/ |
Softbank | http://www.softbank.jp/corp/ |
まとめ
上場すると、会社の収支を公開しなければならないのですね。
毎月、3ヶ月ごと、半年ごとに発表する会社もあるようです。
目標と現実が違うなんて
よくあることですよね。
毎年、お正月にはダイエットを決意するのに、
結局お正月太りしてしまうモモコです。(笑
- 会社の収支を計算することを決算という。
- 決算の対象期間は決算の月までの過去1年間の収支。
- 上場している会社は決算発表しなければならない。
- ホームページのIR情報で決算情報が分かる。