テスラの非上場騒ぎ。偉い人のツイッターで吹き飛ぶ1兆円。

アメリカの電気自動車メーカー、
テスラのCEO、イーロン・マスクの
ツイッターでのつぶやき。

SNSのひとつのつぶやきで、
テスラ株の時価総額が
1兆円下がった、という内容。

この中身について少し解説
しておこう。

テスラという会社

アメリカのハイテク企業が
集まるシリコンバレーに
本社を構える。

電気自動車を中心に
ソーラーパネルなども開発。

アメリカのナスダック市場に
上場しており、時価総額は
約5兆円前後。

昨年の自動車業界の時価総額の
順位は、トヨタやホンダには
負けるが、世界で6位の位置だった。

そもそも創業が2004年と若く、
いわゆるベンチャー企業。

にもかかわらず自動車業界で
この立ち位置はすごい。

電気自動車メインのベンチャーで
ここまで急成長を遂げたのは、
やはり経営者の素質なのだろう。

この経営者であるCEOのイーロン・マスクが、
実はなかなかの曲者。

イーロン・マスクはどんな人?

テスラ社をここまで登りつめらせた
凄腕CEOのイーロン・マスク。

実は、PayPalの創業者。
金融業界でも名を馳せた人物。

CEOには欠かせない能力のひとつ、
資金調達に優れている。

この申し分ない経歴と能力が
高く評価され、テスラ社の
業績もどんどん上がっていった。

ところが、このイーロン・マスクは
たびたび世間を騒がせている問題児。

何が、というと。
「余計な一言」だ。

かつて日本の総理大臣でも、
余計な一言を放ったがために
支持率を大きく下げ、退いた
人もいた。

それほど、トップの発言は
何事にも大きく影響を与える。

過去の話だが、エイプリルフールの
ツイッターで、「テスラ社は
破綻する」というツイートをした。

もちろん、エイプリルフールの
冗談で、本人はアメリカンジョークとして
ツイートしただけ。

ところが、この内容の真偽が
分からないので、株式市場では
テスラ社の株価が急落し、最大で
8%の下落を見せた。

何してんの・・・と思う方も
いるだろうが、本人にとっては
単なるお茶目。

まぁ、あまり周りを気にしない、
自分の道を行く人だと思えば
そんなものか。

そして、今回の騒動も。

またもやツイート

今回の騒動となったツイートの
内容は、簡単に言えばこんな感じ。

「上場辞めるわー。そのための
お金の準備できたしぃ。」

CEOの、上場廃止を検討するという
内容だったが、資金を確保したという
内容も相まって、信憑性が高まった。

上場廃止ともなれば、株式市場で
好きな時に売却ができなくなる。

そうなれば、保有している投資家は
株式の売却をするので株価は下がる。

普通に考えればそうなるので、
こぞって売りが続出。

テスラ株は急落し、数日で
時価総額を1兆円ほど下げる事態に
まで発展した。

そして先日のツイートで
「上場辞めるの、やめるわー」
ときたもんだ。

投資家はCEOの気まぐれなツイートで
大きな売買を繰り返したのだ。

この一連の騒動には、アメリカの
証券取引委員会(SEC)も動いている。

さすがに、ツイート一つで
大きくお金を動かしたわけなので。

おそらくだが、SECから
「そんな重大な内容、簡単に
ツイートしないでもらえます?」
と叱られただろう。

 

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