「今年はインフルエンザが大流行」
まぁ、毎年聞いているようなフレーズ。
今年もかぁと思っていたら、
昨年末に見事にもやられました。
2〜3日だけですが、最高で39.6度まで熱が出て、
身体も節々が痛む。
頭もぼーっとして、全く仕事にならなかった。
そしてご存知の通り、約1週間の接見禁止。
会社員なら「ラッキー!堂々と休めるぜ!」と
思うところです。
どうでもいい話ですが、大人になってから熱が出ると、
高熱であればあるほど人に言いたくなります・・・
なりますよね?あれ・・・?
インフルエンザの処方薬タミフル
さて、インフルエンザで病院に行くと処方される薬に、
よく聞く「タミフル」があります。
数年前にはタミフルを服用した
未成年の異常行動が問題視され、
2009年には厚生省が未成年への
処方を禁止しました。因果関係は明確になっていませんが。
そして私もタミフルを処方されました。
そして、高熱にうなされながらもスマホで
タミフルをよく検索しましたね。
タミフルを販売する上場会社
さて、ここでご紹介したいのは、
タミフルを含めたお薬を販売している製薬会社です。
上場企業には製薬会社が数多くあり、
景気に左右されない運営であることから、
ディフェンシブ銘柄(守り主体の銘柄)
として位置づけられています。
製薬会社と聞けば、テレビCMなどでもよく聞く
「武田薬品工業」や「ロート製薬」など、
一般大衆向けの薬販売を行う会社と、
病院や薬局などに薬を販売する会社があります。
(武田薬品工業などは、一般向けと業務向けの両方を販売していますが。)
そして、タミフルを業務向けに販売している会社が、
中外製薬という会社です。
テレビCMなどでも聞いたことがありますよね。
しかし、この会社、実はスイスのロシュという
製薬会社の子会社になっています。
つまり、外資企業ということです。
親会社であるロシュが作った薬を、
日本国内で販売する会社が中外製薬、ということですね。
やっぱりインフルエンザで儲かるの?
一昔前は、インフルエンザの大流行=タミフルの
特需=中外製薬の業績拡大という流れで株価が大きく動いていました。
現在でも販売はしていますが、
実は株価への影響はそれほどなくなっています。それはなぜでしょうか。
大お得意先は国だった
もともと、タミフルの販売が好調だった時代に、
一番販売額の大きい、いわゆるお得意先だったのが「国」なんです。
国は、インフルエンザの大流行に備えて、
大量のタミフルを購入・備蓄する動きを取りました。
タミフルの販売額のうち、
実に70%以上が国の備蓄の為の販売だったわけです。
そして、国の備蓄分も一段落したので、
タミフルによる特需の額は、
それほど大きくなくなったというわけですね。
それでもインフルエンザの大流行が
メディアで発表された翌日などは、
株価が上がる傾向にあります。面白いですねぇ。
現在では、中外製薬はタミフル以外にも
様々な医薬品関連事業を展開しています。
製薬会社それぞれに特徴があったりしますので、
調べてみると面白いですよ。
でも、ニュースなどを見ていると、
医療従事者しか分からない言葉が並んでいますけどね。