日経平均株価が大暴落した。
前日比で1071円安。
この下げ幅が日本の株式市場
において、歴代●●位、などと
報道されている。
日本の株式市場の歴史も
一緒に振り返っておこう。
報道では4位、でも実際は17位
ニュースでも多々取り上げられている
日経平均株価の大幅下落。
ニュースでは「歴代4位の下げ幅」
と、さもすごいことのように
言っている。
決して間違っているわけではないが、
正確にいえば違う。
歴代4位なのは「取引時間中」の
下げ幅のこと。
つまり、途中の一番下った
ときの価格。
そして、実際に取引を終えた
後の価格で見れば、下げ幅は
歴代17位となる。
メディアとしては17位よりも
4位の方がインパクトが大きいので
「取引時間中」と付け加えて
報道をする。
まぁ、このからくりを知って
いたからどう、ということはないが。
もっと気になるのは歴代1位だろう。
そして、この歴代1位の下げ幅は
一般教養としても知っておきたい。
歴代1位の下げ幅は?
ズバリ、歴代1位の下げ幅は
3836円と、別格。
これは1987年10月20日の
下げ幅で、終値は21910円。
ブラックマンデーと呼ばれる
米の株式相場の中で最も
歴史的な下げを演じた日。
しかも、このブラックマンデーは
これといった要因もなく下落した。
原因がはっきりとしない下げで
投資家の不安心理が一層はたらき、
売りが売りを誘った感じ。
米で起こった原因不明の急落が、
日本の株式市場にモロに影響し、
日本の株式相場に歴史を刻んだ。
今回の下げ幅は1071円。
歴代1位は3836円。
如何に歴代1位がすごかったか、
差を見れば歴然だろう。
結論を言えば、大きく下げは
したが、歴史的に見れば
「大」暴落ほどではない。
単なる「暴落」のクラス。
もちろん、数日の間この
暴落が続くようなら怖いが。
このブログを書いている現段階では
アメリカ市場はプラスに転じている。
一気に下げすぎた株価を
押し戻している。
奇妙なことが。
全くの偶然だろうし、
何の因果もないだろう。
しかし、ひとつだけ気になることが。
それは、暴落後の終値。
ブラックマンデーの翌日の
日本株急落時の、日経平均株価の
終値は21910円。
そして、今回の暴落後の
日経平均株価の終値は
21610円。似ている。
ちなみに、ブラックマンデーによる
急落の後は、翌日には下げた分の
半値近く上げた。
今回もそうなれば、
明日の日経平均株価は500円程度の
値上がりを見せることになるが、果たして。