「いいことあっるっぞー、
ミスタードーナッツ!」
昔はしょっちゅう目にしていた
ミスドのCM。最近は少なくなった。
コンビニでもドーナツの販売が
開始されて、その後はどうなったのか。
まずは会社の紹介
ミスドを展開する、株式会社ダスキン。
証券番号は4665。
先に言っておくが、あくまで紹介で
勧めているわけではないのであしからず。
さて、ダスキンと聞けばイメージ
するのがモップ。
モップのレンタル事業が
主力ではあるが、ハウスクリーニングも
含めたクリーン事業が約7割。
そして、残り3割の売上で
ミスドを含むフード事業である。
企業全体での売上は
1,600億円程度で、まぁまぁ大きい。
しかし、昨年は売上をダウンさせた。
その一因だったのが、ミスドの不振。
不振事業
ミスドの不振はコンビニでの
ドーナツ販売が始まった頃から
囁かれていた。
先日の記事では、ミスドの売上は
前年と比べて約5%ダウンだそう。
ミスドだけではなく、モップレンタルの
売上も約2%ダウン。
そんな中で、ハウスクリーニング事業は
7〜8%成長と、全体を牽引する。
高齢化による需要の増加が
功を奏したらしい。
まぁ、会社全体はこんな感じだが、
今日はドーナツにスポットを当てる。
最近いつ食べた?
我が家では、1月に1回はミスドを
食べている気がする。
子供が多い家庭では、未だに
ミスドで大量にドーナツを
買い込む傾向がある。
コンビニでも買えるが、
10個以上のドーナツを
コンビニで頼むのは少し気が引ける。
コンビニドーナツの需要は、
コーヒーを買ったサラリーマンなどの
ついで買い。
そう考えると、そこまで
客層はかぶらない。
それでも2%減、というのには、
別の理由があると社長コメント。
それは、家族形態の多様化。
要は、大家族が減り、核家族が
増えたということ。
確かに、3個しか買わないのに
わざわざミスドまで行くことは
あまりない。
それなりの個数を必要とする
需要があれば、ミスドに行く。
そこをちゃんと解析し、
少数の需要も獲得出来るような
店舗業態も開始し始めた。
少数需要やついで買い需要。
客層や需要によって4つの業態に分けた。
従来型はファミリー向け。
単独店舗が多い。
そして、ゆったり時間を潰す
カフェタイプ。ちょっと小洒落た
雰囲気のミスド。
その場でちゃちゃっと食べて
しまうのがフードコートタイプ。
そして、駅構内などに構える
ミニドーナツなどの少数需要獲得タイプ。
目的別に細分化されたドーナツ店で、
ドーナツ売上の回復を見込む。
中間決算の内容では・・・
先日、ダスキンの中間決算が
発表された。
その資料によれば、ミスドを含む
フード事業の売上は前年度に比べて
10%程度減少。
やはり回復までには至っていないのか。
ただ、利益の改善はあった様子で、
フード事業においては前年5億赤字が
2億の黒字に転換している。
経費の圧縮には成功したが、
やはりドーナツの売上が回復
しなければ、きついだろう。
ただし、順調に店舗の出店や
改装が進んでいるとし、うまく
対応されれば、売上も戻ってくる。
皆さんのお近くのミスドは
いかがだろうか。
昔から馴染みのあるミスドには、
なんとか頑張っていただきたい。