今日も決算発表の話。今度は銀行さん。

連日の決算発表の話題。
一昨日はゲーム、昨日はグルメサイト。
そして、今日は銀行。

メガバンクと呼ばれる
3大銀行の決算を中心に、
金融関係を見てみよう。

メガバンク3行の決算

メガバンクとは、簡単に言えば
日本国内で規模の大きい
銀行の上位3行のことを指す。

三菱UFJフィナンシャルグループ、
三井住友フィナンシャルグループ、
そしてみずほ銀行。

都会に住む方であればお馴染みの
銀行だが、地方に住む方はあまり
馴染みがないかも。

とにかく、日本を代表する
銀行だと思ってもらえばいい。

そして、この3行の業績を見ることで、
日本の金融機関の状況が大方分かる。

結論から言うと、
メガバンク3行ともに、
減益という内容。

それぞれに減益の幅もあるし、
理由も若干異なるところは
あるが、とにかく減益。

共通する要因の一つに、
日銀のマイナス金利施策がある。

銀行が消費者から預かるお金を、
何もせずそのまま保有する場合、
日銀に預けることになる。

そして、日銀に預けている
お金にはマイナスの金利がかかる。

要は、何もしない資金を保有すれば
するほど、何もしなくても
お金が減るということ。

これだけ聞くと馬鹿げた話だが、
日銀が各銀行に対して、事業者に
どんどん融資してお金を回せ、という命令だ。

日銀による日本経済の活性化策
なのだが、当然ながら銀行から
すればたまったものではない。

そして、その影響も含めて、
メガバンク3行は揃って減益となった。

メガバンクだけじゃない

減益は、メガバンクだけの話ではない。
各都道府県に存在する地方銀行の
状況も、同じようなもの。

全て決算が出揃った訳ではないが、
中間決算の時点で、6〜7割の
地銀が減益を予想している。

先に発表されたいくつかの
地銀の決算も、やはり減益が目立つ。

マイナス金利策に加えて、
地方経済の疲弊が影響して
いるのだろう。

そして、不正融資などで
世間を賑わせたスルガ銀行なども、
大きな赤字に転落。

ただ、逆に増収の銀行もある。
ネット専業のオンラインバンクだ。

人員や店舗を持たず、
ネット上やコンビニATMなどで
収益を上げる銀行だ。

銀行業界では後発に当たるが、
後発組が順調に業績を伸ばし、
先発組がボロボロ。

既存のビジネスモデルが崩壊した、
と言っていいだろう。
まあ、以前から言われていることだが。

銀行だけじゃない?

金融機関という枠組みで
考えれば、銀行以外にも
金融機関は存在する。

証券会社や、生命保険会社、
ノンバンクや仮想通貨事業者なども。

そして、有名どころの
証券会社や保険会社はどうだろうか。

証券最大手の野村證券は、
特損もあり大幅な減益。
10年ぶりに赤字に転落した。

2番手の大和証券も、
野村ほどではないにしろ、減益。

逆に、オンラインの証券会社は
増収増益を確保している様子。

生命保険会社も、やはり
似たようなもの。と言っても、
決算は出揃ってないので、ある程度は予想で。

生命保険会社も、
株式相場の上下で業績が変動する。

特に、金融機関の株式の価格下落は、
生命保険会社にとっては直接的な打撃になる。

おそらく、減益発表が多発するだろう。

そうなれば、国内の金融機関は
総崩れの様子を見せることになる。

内需株と呼ばれる金融機関の
業績が下がることで、日本経済
全体の悪化として外国人投資家には見える。

結果、日本というマーケットに
魅力を感じなくなり、株は売られ
日経平均株価は下落の一途を…

まあ、これはあくまでも
個人的な予想だし、
そうなって欲しくもない。

だが、これだけ悪い決算が続くと、
流石にその先のイメージはよろしくない。

まあ、投資判断は自己責任。
この悪い環境で仕込む
という選択肢も無しではないが。

 

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