近未来の映画などでは当たり前の
勝手に運転する車。
あくまでスクリーンの中の
出来事だと思っていたのが、
現実になる日が迫っている。
自動運転車が導入されるようになれば、
事故も減るのだろうか・・・
自動車メーカー各社の動きを
追ってみた。
2025年に完全自動運転?
自動車メーカーのひとつ「ホンダ」が
2025年を目処に完全自動運転車の
開発を行うと発表した。
トヨタや日産なども、自動運転車の開発を
公表しているが、2020年を目処に
「レベル3」の自動運転を掲げている。
さて、この「レベル3」とは?
完全自動運転との違いは?
まずはそこを。
ドライバーの関与具合が自動運転レベル
まずはレベル1。
これは、「加速・操舵・制御のいずれかの
操作をシステムが行う」という定義。
衝突防止システムなどが
これにあたり、現在でも導入されている。
そしてレベル2。
レベル1の操作を、複数同時に
システムが行うという定義。
操舵と制御を繰り返す縦列駐車システム
などが、これにあたる。
ここまでは、既に導入されているレベルで、
何かあったときの責任はドライバーにある。
そして、ここからが複雑になり、
責任はシステムに。
まずはレベル3。各社が2020年を目処に
開発を行っているレベル。
「すべての操作をシステムが行い、
システムの要請があった場合のみ
ドライバーが対応する状態」という定義。
つまり、運転中は本を読んだり映画を見たり
と好きに過ごせるが、システムがいつ要望
してくるか分からないので、寝てはいけない。
寝てはいけないだけで、何をしててもOKなら
車での移動時間は自由に活用できることになる。
まずは高速道路のみで実用化を進めているらしいが、
レベル3が実用化されれば、長距離ドライバー
という職業がなくなることになる。
そして最終段階のレベル4。
これが、「完全自動運転車」となる。
車に乗って、目的地を入力すれば
着くまでは何をしてもOK。
全自動タクシーのようなもの。
このレベルまで達すると、
タクシードライバーという職業がなくなる。
というより、「ドライバー」と名前のつく
仕事がすべて無くなることになる。
ホンダは、このレベルを
2025年に実現するべく開発を
行うと発表したのだ。
完全自動運転車の実用化で何が変わる?
もちろん、上述したように
仕事が減る。
自動運転車の価格にもよるだろうが、
1台購入すれば、公共交通機関を
利用することも必要無くなる。
鉄道株が下落するのだろうか・・・
宅配なども自動運転化されて、
今話題の宅配BOXの設置も進めば、
運送業も仕事が無くなる。
宅配コストが大幅にカットされるので、
通販の利用が今よりも拡大し、
通販事業者が儲かるのか。
運転免許の取得需要が激減し、
運転免許センターの職員は
いらない人たちになるのか。
普通の車の需要が無くなり、
中古車市場は破綻するのか。
2025年の完全運転自動車の
実用化が現実であれば、
大きな変化が訪れるとともに、
大きな商機となるだろう。
運転という行為が過去のものに
洗濯板でゴシゴシと洗濯する人がいれば、
「え?手でやってるの?
昔はそうだったんだよねー」
といった会話があるだろう。
そして車も。
「え?自分で運転してるの?
昔はそうだったんだよねー」
という会話にいずれなるのだろうか。
2025年まであと8年。
そこまで遠い未来ではない。
予定通りに事が進むのなら、
そろそろなにかしらの準備を
しておいたほうがいいかも。