ちょっと面白い記事を
見つけたので、今日はそこから。
医者と聞けば金持ちという
イメージがあるが、実際のところ
はどうなんだろうか。
医者のビジネスモデル
医者と言っても、大きく分けて
二種類がある。開業医と勤務医だ。
勤務医とはその名の通り、
大きな病院などに勤務をする医者。
大きな括りで言えば、
サラリーマンな訳である。
とはいえ、専門性の高い資格保持者
なことには違いないので、
給料はそれなりに高い。
儲かるかどうかで言えば、
断然開業医の方が儲かる。
なので、今回は開業医に
スポットを当てて見てみよう。
開業医とは、地域に根ざした
町医者という感じ。
なんとかクリニックなどの名称で、
殆どの場合には先生の苗字が入っている。
売上は全て先生が独り占め。
ただし、その分医療機器の購入や
土地建物などの費用は当然ながら自分持ち。
それでも開業医が儲かると
言われるのは、客単価が高いからだろう。
治療の内容にもよるが、
仮に医者にかかり、その
支払いが1000円だったとしよう。
現在は健康保険で3割負担と
なっているので、残り7割は
国が医者に支払う。
1000円が3割ということは、
実際には3000円程度。
つまり、患者が実際に支払う
金額よりも多くの金額を
手にするということだ。
そして、町医者ともなれば
それなりの待ち時間があったりする。
仮に1日に30人の患者が
来たとすれば、30人×3000円で、
90000円の売上。
それが20日稼働で計算しても、
180万円となる。
もちろん患者数も客単価も
様々だが、1日たった30人の
相手をするだけで月収180万円だ。
そこから受付や看護婦の
人件費を払って、機器類の
支払いを済ませても、十分な金額が残る。
人気のクリニックともなれば、
患者の数ももっと増えるし、
収入はどんどん上がっていく。
そして、人間が生活する以上、
需要が廃れることはない。
長く生きればどこかしら
身体を壊すし、医者に行った
事がない人は殆どいないだろう。
何科が儲かる?
さて、気になった記事の中では、
診療科目によって儲かり方が
違うと書かれていた。
あくまで患者数が同じ、
客単価が同じという前提で
考えてみる。
その記事によれば、
判断基準は収入ではなく支出。
例えば、整形外科などの
場合にはそれなりに高額な
医療器具が必要。
レントゲンの機械1つとってみても、
高級車クラスの価格。
そういう意味で、機械などの
支出があまりない科目が、
精神科だという。
確かに、患者と向き合うのが
仕事であり、大掛かりな機械は必要ない。
あくまで患者数が同じことが前提だが、
利益率が高い診療科目と言えるだろう。
他には、眼科なども儲かるらしい。
その理由は、一回の手術などに
要する時間が短いんだとか。
短い時間でありながら、
外科の手術と同様の金額がかかるので、
コストパフォーマンスがいいらしい。
まあ、何度も言うが
患者数が同じという前提。
患者数が多ければ、
どの診療科目でも儲かる
ことは間違いない。
開業医はツライ?
やっぱり儲かるなら
医者になれば良かった、
と思う人もいるだろう。
だが、私は決してなりたいとは
思わない。もちろん、強がりではなく。
収入は周りに比べて
はるかに高いが、
その分休みもない。
どの商売も同じかもしれないが、
診療日と決めた日は、
営業しなければならない。
サラリーマンのように、
今日は体調が優れないから
休もう、などが出来ない。
長期の休暇もなかなか難しい。
もちろん無理なわけではないが、
長期休暇をとる開業医に患者は集まらない。
そして、なんと言っても
責任が大きい。科目によっては
死と隣り合わせ。
ちょっとした診療ミスが、
コトを大きくする。
そして人1人の人生を変える。
そんなプレッシャーの中で
仕事をするもんだから、
ストレスも大きいらしい。
経済的に自由であっても、
時間的に自由がないのは、
個人的には嫌だ。
そう思えば、お医者さんを
心底尊敬する。
どんな商売でもそうだが、
お金と時間、両方の自由を
勝ち取ったら人生の勝ち組だろう。