株主総会が本格化。一度は出席してみるといいかも

株の保有者に届く、1通の
株主招集通知。

株式会社の最高意思決定機関である
株主総会への切符。

株を保有した際には、一度は
訪れてみたいもの。

株主総会って?

総会と聞くと、何を思い
出すだろうか。

町内会の総会であったり、
住民会の総会であったり。

該当の団体の意思決定を行う
最高機関という位置づけだ。

総会での決定事項は絶対。
なので、とっても大事な会。

出席しない、またはできない場合には
委任状というものを提出する。

委任状を提出した人は、その
総会で決議された事項に関して
全面的に従いますという意思表示となる。

多くの場合、出席すること自体が
邪魔くさく感じてしまうもの。

株主総会も同様で、自分ひとりが
出席したところで何も変わらないし、
と思って出席しないことがほとんど。

実は、会社側はこんな邪魔くさいと
思ってくれる個人投資家を望む。

なぜなら、会社の運営に対して
口出しをしないのだから。

だが、そうではない場合もある。
「物言う株主」というやつだ。

株主提案というもの

株主は、いくつかの権利が
認められている。

株主総会に出席するだけではなく、
決定する際の議決権。

そして、配当を受ける権利、
もう一つは会社が解散した際に
資産配分を受ける権利。

1単元、つまり100株を
保有しているだけで、上記の
権利を得ることができる。

しかし、株数によっては
もっと強力な権利を手にする
ことができる。

代表的なところでは、50%以上を
保有する株主になれば、大抵の
ことは決めれることになる。

総会での議案を立案し、そこで
多数決を取るのだが、既に保有分が
50%を占める場合には、その議案が
必然的に通ることになる。

なので、50%の過半数を保有する
ことは、実質的な子会社として
扱われる。

ただ、一般人に50%の株式を保有
するということは非現実的。

なぜなら、上場会社の株式は
相当数が発行されており、過半数は
金額的には数百億、数千億という
金額になるからだ。

なーんだ、それなら関係ないじゃん、
と思った方、しばしお待ちを。

実は、株式の1%を保有するだけで
ちょっと特別な権利を得ることができる。

それが、株主提案権なるもの。
意味合いはその名の通り。

株主として、会社にこれを
やって欲しいという内容を
総会で決議してもらえるもの。

実際にもある例だが、会社の
名称を○○に変更して欲しいとか。

その議題に関して決議が取られ、
賛成多数となったら、実際に
会社の名前が変わることになる。

株主提案権は厄介なもの

株主提案権を行使するのが、
いわゆる物言う株主。

実際に多いのが、業績を悪化
させた現経営陣の退陣などを
提案するなど。

これには、現経営陣はたまった
ものではない。

なんとかその議題を阻止しようと、
業績悪化が自分たちのせいじゃ
ないということを必死に説明する。

しかし、実際には決議が取られる。
そして、賛成多数の場合には
取締役が変わる、なんてことも。

ちょっと穿った見方になるが、
株主はあくまで自分の利益の
ために会社を見る。

株主に利益をもたらしてくれる
経営陣、つまり業績を上昇させ
株主還元に理解のある経営陣を
贔屓目に見る。

一方の経営陣は、会社の存続や
業績アップのために、様々な
ことを考える。

その中には、株主への還元の
前に、従業員への還元だと
綺麗事を言う経営陣も。

一般の企業であれば、いい経営陣と
目に映るだろう。

しかし、上場会社ともなれば、
自分たちの利益しか考えない
株主が、経営陣に詰め寄る。

従業員や取締役の給料を
カットしてでも、株主還元に
力を注げという。

つまり、取締役(経営陣)と
物言う株主との間には
少なからず確執が存在する。

そんな確執が表に出るのが
株主総会という場面だ。

その構図を理解した上で
株主総会に出席するだけで、
オモシロイ攻防が間近で見れる。

これは、お金には変えられない
有意義な体験となるだろう。

まぁでも、喧嘩は見てても
気分がいいものではない。
仲良くやればいいのに・・・

 

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