今度はドン・キホーテが銀行業へ。
そんな記事から。
銀行業といえば、マイナス金利の
影響もあり、先行きが明るい業界
とは言えない。
この銀行業への参入組は、
どこに魅力を感じて参入するのか。
相次ぐ小売業の銀行参入
今回の記事はドン・キホーテの
参入だった。
先日は、ローソンの
銀行業参入記事があった。
ユニー・ファミリーマートHDも
銀行業参入を検討しているらしい。
そして、既に銀行業に参入している
イオンやセブン&アイ。
小売業の参入が話題になる前には、
ネット企業の参入もあった。
今では当たり前になっている、
楽天銀行やジャパンネット銀行。
もはや、メガバンクや地銀だけの
領域ではなくなっている。
どうする!?既存銀行
様々な業種による銀行業の参入。
既存銀行にとっては脅威そのもの。
資金を預けてもらうことで、
タダ同然で「お金」を手元に
おき、融資業で金利収益を得る。
得意分野を、競合の参入で
次々に荒らされていく現状。
もはや、地元の銀行でなければ
ならない理由も薄れてきた。
おまけにマイナス金利で
利ざやは減り、金融庁からの
縛りも年々きつくなる。
銀行業法という法律に縛られ、
銀行が小売業に参入することは
許されない。
あの手この手でシェア防衛を
するが、新しい一手がでない。
フィンテックという夢のある
言葉に希望を託して、実を結んで
いないのが現状。
小売業の銀行業参入メリットは?
小売業の銀行業参入メリットは
いくつか挙げられる。
コンビニ各社の銀行業参入は、
なんといっても莫大な店舗数を
金融インフラとして活用できるから。
シナジー効果とでもいうべきか。
グループ企業内で無駄な出費を
抑えつつ、収益化の可能性も秘める。
そういう視点で見れば、
セブン、ローソン、ファミマ。
イオンも含めて、収益化もしやすい。
そこで疑問に感じるのが、
今回のドンキホーテ。
日本国内で約300店舗と、
先行する企業と比べると、
少し物足りなさが。
あくまで「視野に入れている」だけで
決定した話ではないが、
収益化をどうやって行うのかが疑問。
日々の売上金を自社グループで
管理できる点はメリットだが、
経費の方が高くつくのではないか・・・
まぁ、銀行業に参入する際の
費用がどれだけかかるのかを
知らないだけかも。
ちなみに、ATMを1台設置するのに
400〜600万程度の費用がかかるらしい。
今後も銀行業参入組が増えそう
ネット企業から始まり、小売業が。
銀行業とは違うかもしれないが、
リクルートなども融資業を始める。
新業種が銀行業に参入することで、
銀行業の新しいビジネスモデルも
生まれる。
例えばセブン銀行などは、
既存の金融ビジネスの
モデルとは全く異なったモデル。
参入障壁が低くなったようで、
様々な業種の新規事業として
候補にあがっていくのだろう。
銀行業参入がブームになれば、
金融業界がいろいろ変わりそう。
投資家目線でみると、銀行業に
必須の金融システム提供会社や、
ATMを販売している会社などが、
業績が上がりそうな気がするが。