ピザ業界の老舗、ドミノピザが
20分での配達サービスを開始。
もちろん、時間内に届かなければ
ペナルティも課している。
今日はピザの宅配業界について。
ピザ業界のおさらい
業界でのトップはピザーラ。
日本発祥のピザ宅配会社。
元々はドミノ・ピザでの
フランチャイズを模索していたが、
独自での展開に切り替えて創業。
今ではドミノ・ピザを抜いて
国内1位のシェアを持つ。
非上場だが、株式会社フォーシーズが
運営している。
第2位はドミノ・ピザ。
アメリカ発祥の会社。
日本法人としてもともとは
ダスキンや大和証券などの
資本参加のもとに国内展開。
今はアメリカ本社の直営。
完全なる外資企業。
第3位はピザハット。
ケンタッキーを運営する
日本KFC傘下で展開していた。
約半年ほど前に、アメリカ系の
投資ファンドに売却された。
今ではドミノ・ピザ同様に
外資企業。
ちなみに、ワンコインピザで
一時期は話題をさらっていた
ナポリスは、昨年4月に倒産。
ピザ業界で低価格戦略が
難しいことを印象づけた。
20分戦略でトップの座を狙う
第2位のドミノピザが
20分戦略でトップを狙う。
もともとは国内シェアトップ
だったが、破竹の勢いの
ピザーラに首位を明け渡していた。
だが今年に入り勢い良く店舗数を
増やし、順調に業績を拡大。
そして今回は、20分で届けるという
「利便性」をウリのサービスに。
この戦略で一気に国内トップの
座を狙っている。
20分戦略の概要
通常は30分以内でお届けしますという
サービス内容。
これを、オプション200円を
支払うことで20分以内で
届けてくれるという。
万が一にも20分を遅れることに
なれば、次回Mサイズのピザの
無料券がもらえる。
たかだか10分だが、これには
テクノロジーの進歩が
あるという。
今までは焼き上げに5分かかっていたが、
3分で焼きあがるオーブンを開発。
焼き上げるスタッフの教育にも
力を入れたという。
そして、どこのお宅でも20分宅配が
出来るわけではなく、可能な地域
からのみのオプションとなる。
つまり、近くにドミノ・ピザの
店舗がなければ、20分宅配は
提供されないのだ。
なんだよ、と思われる方も
多いと思うが、実際には
提供エリアは限られる。
つまり、サービス向上という
よりも、PR効果の方が狙い。
ニュースなどで取り上げられる
ことで、大きな広告効果が
期待できる。
現にここでもこんな記事を
書くことで、ドミノピザの
存在が少しずつでも浮き彫りになる。
ピザ業界の今後
日本国内でのピザ需要は、
まだまだ特別感のあるもの。
日常での食事に常に選択肢と
なっているわけではない。
年に数度の選択に入る程度。
それでも様々な戦略で
顧客獲得を狙う。
今回のPR作戦でドミノ・ピザが
躍進すれば、業界の構図も
変化することになる。
さて、皆さんはどこの
ピザ屋で注文するのか。