ニュースの中で、ドン・キホーテや
ファミリーマートがトイレの強化をしている
というニュースがあった。
表向きの理由は、多目的なトイレの設置で
身体障害者や性的少数者(LGBT)にも
使いやすいようにということ。
しかし、企業である以上は利益を
考えての行動と思って良い。
そして、トイレの強化こそが
利益拡大につながるという。
トイレを借りる客狙い
みなさんはコンビニにトイレを借りるとき、
お礼の意味合いも含めて何か買われるだろうか。
友人同士でそのような議論をしたことがあるだろう。
「俺はなんか買うわ」
「俺はトイレだけ借りて出てくる」
「ありがとーとだけ言い残してくる」
企業がトイレに力を入れるだけあって、
おそらく「お礼買い」をする人が多いのだろう。
私も、毎回ではないにしろ
高い割合で何かしらを購入している気がする。
お礼買いは日本人気質?
日本人の精神として、「相互扶助」という
考え方がある。
いわゆる、助け合いの精神というもの。
コンビニ側としては、トイレをしたかったら
どうぞ使って下さいね、という意味合いだろう。
しかし、借りる側からすれば
「助けられたのだから、お礼は当然」という
考え方があり、お礼として「何か買う」という
行動が分かりやすい。
トイレ強化を図るコンビニなどは、
当然ながらこの精神を利益に結びつけるべく
動いている。
表向きはいい顔をして、
「どうぞ、ご自由に使って下さい」
と笑顔で言う。
しかし、裏では
「あいつ、本当にトイレだけで帰りやがった」
と思っているのだろう。
私の性格が歪んでいるからそう思うのかもしれないが、
やはりトイレを借りたら何か買う方が、
借りる側の気持ち的にも楽になる。
若かりし頃は、何か買わなければならないという
無言のプレッシャーに打ち勝つんだという
ワケのわからないチャレンジ精神が上回り、
トイレを借りて、何も買わずに出てくる自分に
「俺ってプレッシャーに打ち勝ったぜ!」などと
自己満足の世界に浸っていたものだ。
冷静に金額換算してみよう
お礼買いをする人は、何を買うだろうか。
私は、缶コーヒーを買う。130円プラス消費税。
そう、特に飲みたいわけではない。
むしろ、車に戻れば飲み物はある。
自分の中では、「トイレ借り代金」が130円なのだ。
そして、決してもったいないとも思わない。
だって、トイレを我慢していたところで
トイレを貸してくれたのだから。
むしろ、缶コーヒーもいらない。
お金を払ってでもトイレを借りたかったからだ。
そう考えると、私のような人間は
「トイレ1回100円」という自販機のような
トイレがあれば利用すると思う。
ん?これって新ビジネスの匂いが!
トイレ自販機。誰か、私のアイディアを
パクって展開してみて欲しい。
上場するほどまで大きくなれば、
是非とも私に「アイディア料金」を
お支払いいただきたい。
実は海外には有料トイレが多数
ヨーロッパの国々では、公衆トイレが
有料の場合が多い。
その相場は100円〜200円程度。
しかも管理人が常駐しており、
常に清潔に保たれているという。
公衆トイレは自治体が運営しており、
使用料は管理人の人件費も含めて
自治体の収益となっている。
どこまで綺麗なのかは分からないが、
100円〜200円。私なら迷わず入る。
1日30人が使用したとすれば、
3,000円〜6,000円。
中国などは、トイレ自体は有料ではないが、
トイレットペーパーなどを買わないと
いけないらしい。ふむふむ、ビジネスモデルの違いか。
日本でも、有料トイレ需要があるかもしれない。
儲かるかどうかは分からないが。