中国バブル崩壊がいよいよ現実的に・・・日本市場への余波も覚悟を。

米国の格付け大手「ムーディーズ」が
中国国債の格付けを「Aa3」から「A1」に
1段階引き下げた。

中国の成長が続く中、中国政府の借金が
膨らみ、財務体質が悪化するとの見方からだ。

内容は詳しく後述するが、
「いよいよか」と思ったのは
私だけではないはず。

先に「格付会社」の解説から

様々な信用度を調査し、格付けという
目に見える形で提供する会社のことを
「格付会社」という。

大きな格付け会社はいくつかあり、
今回の格下げを断行した「ムーディーズ」と
「S&P(スタンダード・アンド・プアーズ)」、
欧米系のフィッチ・レーティングなどがある。

それぞれは普通の会社で、大きく2つの儲け方を
もっている。

ひとつは、依頼されて格付けをするもの。
依頼主は債券などを発行する団体で、
言い換えれば宝石の鑑定書を作るようなもの。

格付け会社が付けた格付けに対応した
金利を設定出来るようになり、
買う側も格付けを見て購入するかどうかを
判断できるようになる。

もう一つは今回のように、国の債券などを
自社単独で格付けし、その根拠となった
内容などを投資家や証券会社に販売するというもの。

格付けの市場への影響は大きい

想像してみて欲しい。

口コミサイトで星3つのホテルが、
突然星2つに減った。
星2つも決して悪くない。

結果、そのホテルに行くくらいなら、
最初から星2つのホテルに行こう、
星が減るってことはそれなりの原因が
あるはずだし。と思われる。

なぜ星が減ったのか、そんな理由などは
考えず、調べず。単に「減った」ことで
印象を悪くする。

それがお金絡みとなれば、余計に影響が大きい。
格付けが下がるということは、先行きが不安だと捉えられ、
投資家が失望して売りに走る。

売られれば価格は下がり、その価格を見て
他の投資家も投げ売りに走る。
そしてその流れが大きくなれば、「暴落」になる。

中国の財政は不安定になる?

実は今回の「A1」という格付けは、
日本の国債と同じレベル。
悲観するほど悪いわけではない。

しかし、格付けが「下がった」ことが
フォーカスされる。

まぁ、日本の債券も決して安全とは言えないが。
日本の借金が山ほどあるのは御存知の通り。
中国も、同程度の借金にまみれるとの予測だ。

ムーディーズの発表では、
中国経済を下支えしているのは公共事業で、
当然ながら発注者は中国政府で、その公共事業の
支払いのために国債を発行して借金をしている。

このままの成長を続ける=借金が膨らみ続ける
ことで、当然といえば当然。

借金を止める=公共事業を止める=成長が鈍化する
ということになるので、どちらを選んでも
中国にとっては今より良くない状況が待っている。

今後の影響に注目

今までのケースでは、格付会社1社が格付けを
修正すれば、他の格付け会社も追随することが多い。

ムーディーズに続き、S&Pやフィッチも
同じように格付けを下げれば、暴落の始まりと
なる可能性が出てくる。

今や中国経済は世界経済に影響を与えるまでに
大きくなっているので、中国国債の暴落が起これば
世界的な市場の混乱を招く恐れもある。

当然、日本の株式市場にも影響を与え、
大きな下げ相場が形成される恐れがあることを
十分に覚悟しておこう。

 

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