意外と知られていない?製作会社はあまり儲からない!?映画業界のお金の流れ

数々の映画が製作され、公開されています。

近年では、「君の名は」が大ヒットを記録したり、
「シンゴジラ」が日本アカデミー賞を受賞したりと、
話題には事欠きません。

さて、映画の世界ではどのような
お金がどのように動いているのでしょうか。

上場している映画関係の会社

東宝(9602)、松竹(9601)、東映(9605)などは、
名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。

映画を鑑賞する際に、最初や最後に
出てくる名前なので、意外と知名度は高いと思います。

あまり名前を聞いたことが無さそうな
上場会社で言えば、東京テアトル(9633)や
東北新社(2329)などがあります。
何をしている会社なのかの説明は割愛しますね!

さて、それでは映画業界で
どのようにお金が流れているのかをみてみよう。

大きく3つの段階「製作」「配給」「興行」

以下、簡単に説明をしてみよう。

製作

その名の通り、実際の映画を製作する段階。

ストーリーの元となる脚本の決定、役者のキャスティング、
クルー(カメラマンやメイクさんなどなど)の決定などを行う。

もちろん、この段階で多くの資金が必要になる。
最近では、「こんな映画を作りたいです」と
先にお金を集めてから製作するパターンも多い。

配給

様々な映画の権利を買う(契約形態は様々)段階。

世界各地で行われる映画祭などで、
「これはヒットしそう!」と思った映画を、
製作した会社等と交渉し、契約する。

また、権利を獲得した映画を実際に放映する映画館と交渉する。
同時に、全国的な広告などのプロモーションもこの段階の役割。

興行

実際の映画館のこと。

昔ながらの個人経営の映画館もありますが、
最近ではシネマコンプレックスと呼ばれる、
複数のスクリーンを持ちチケット売り場などを
統一した形態が主流。

3つの段階のお金の流れ

もちろん契約によっての違いはありますが、
仮に映画鑑賞料金が1,800円
(私の近所ではこの金額だった)の場合には、
大まかには以下の通りです。

私が払う1,800円=映画館800円、配給会社700円、製作会社300円

※あくまで大まかなイメージです。
実際には各会社ごとの契約で取り分が決定します。

よくプロモーションで「興行収入全米第一位!」
などを見かけますが、これはあくまで映画館での売上。

「興行収入20億円」という映画があったとすれば、
映画を製作した会社には約15%程度の3億円程度が
収益として入っていることになります。

1本の映画を製作する際の予算はそれぞれですが、
製作費が1億円の場合には2億円儲かっているし、
5億円の場合には2億円の損失が出ていることになります。

最も高額が製作費用がかかったことでニュースにもなった、
ジョニー・デップ主演の「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」は、
製作費が361億円かかったとのことです。

ちなみに興行収入は1,100億円。
契約次第ですが、儲かったのかどうなのか微妙なラインですね。

この映画のカラクリを知って、
映画のプロモーションなどを見ると、
別の観点で映画を鑑賞出来るので、
是非とも知っておいてくださいね!

 

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