貨幣が誕生する以前、経済活動の
中で行われていたのは物々交換。
大根とブリを交換したり、
豚肉と服を交換したり・・・。
そんな経済活動が、ネット上で
復活しようとしているのか。
物々交換サービスの提供
物々交換のサービスを提供するのは、
サービス初日にサービス休業が
話題になった、現金化アプリCASHを
展開する会社。
スマホで自分の持っている品を
写真に撮るだけで、査定された
金額が表示される。
了承すれば、その金額が即座に
入金され、品物を送るという流れ。
サービス初日の買取額が予想外の3億を
突破したため、一時サービスを停止。
今では若干のルールを変えて、
事業を展開している。
そんな同社が、その場で査定という
武器を使用して、事業展開を加速。
旅行などのサービスも展開し、
質入れした分の金額で旅行の
申込みができるという連携も。
なるほどーという今までにない
サービスを展開している同社だが、
ここへきてまたもや驚きの
サービスをスタートさせた。
それが、物々交換。
古より行われる取引を、
最新の伝達手段で。
流行るか?話題性は十分
物々交換をネット上で行う。
今までにない発想。
今までは、例えば売りたい品が
あれば、一旦は売却して現金化して、
そのお金で欲しいものを購入していた。
というか、その方法しか無かった。
ところが今回のサービスでは、
その中間を省くという荒業に。
モノでモノを買う。そんなことが
できる夢のようなサービス。
といっても、物の価値観は
人それぞれ。
例えば、一本の大根を50円と
見るか、500円とみるか。
農家が多い土地では、大根などは
買うものではなくお隣さんから
もらうようなもの。
金銭的な価値は、まるでない。
ところが都心部では大根の農家が
存在しないので、その価値は高くなる。
購入者によって価値の異なることが
普通で、ネット上で物々交換は
さすがに難しいと思われていた。
ところが、CASHの査定サービスを
利用すれば、その価値を決めるのは
CASHとなる。
その査定額に基づき、物々交換を
行う。
別の視点で見れば、値付けを
行うのはあくまで運営側であり、
自分で価格設定をするフリマなど
とは一線を画す。
だが、仲介役となる運営が
価格決定をすることで、
不公平感がなくなる。
買う側も売る側も、査定額に
不満があれば成立はしない。
お互いに査定額に納得している
者同士で、物々交換を行うわけだ。
オモシロイ仕組みではあるが、
これが流行るかどうかは
今からだろう。
CASHの運営企業
様々な話題を提供してくれる、
CASHというサービスを運営する会社。
会社名は、株式会社バンクという
ベンチャー企業。
実はこの企業、過去に不可思議な
出来事があった。
それは、ベンチャー企業特有の
資金難に直面した際に、株式を
DMMという会社に売却している。
いわゆる「身売り」を行った経緯が
あるのだが、その1年後に買い戻しを
行っている。
つまり、一旦はDMMの完全子会社に
なったが、その後全くの
別会社になった。
DMMはバンク社を70億円で購入したが、
売ったときの価格は5億円。
65億円の損失が確定した
という流れだ。
普通、70億円で買ったものを
5億円で売却するのは、気が引ける。
70万円で買った中古車を、
1年後に5万円で売るという感じ。
詳細は表にでていないが、
普通で考えれば何かがおかしい。
そんな経緯を持つ会社だが、
順調に事業を拡大させている。
上場している企業ではないので
決算内容なども当然公表は
されないが、売上は伸びているらしい。
今後、様々なサービスが
軌道に乗れば、当然上場という
言葉も浮上してくることだろう。
サービスを利用するかどうかは
おいておいても、オモシロイ
会社であることは間違いない。