多くの人が経験する、超絶ツライ
数日間を過ごすインフルエンザ。
毎年流行の季節が訪れるが、
今年もやってきた。
大きく流行る前に、インフルの
お金に関わる知識をつけておこう。
流行宣言って?
インフルエンザの流行宣言。
って、誰が言ってるの?と
疑問に思う方もいるだろう。
実は、厚生労働省が週に1回、
全国の医療機関からの報告を
受けてインフル患者の数を測定している。
その測定値が、ある一定の基準を
満たすことで、インフルが流行り
はじめた、と定められている。
で、一定の数値を超えたので、
厚生労働省は「インフルの
流行シーズン入りした」と発表。
ちなみにどうでもいい情報だが、
厚生労働省の中でも「健康局」
という部署?が存在し、その中でも
「結核感染症課」が発表したもの。
まぁ、あくまで目安だが
インフルエンザという言葉が
よく聞かれるシーズンに入った。
そして、実は今シーズンから
スーパースターが誕生した。
インフルの新薬が登場
インフルエンザの薬といえば、
まず思い出すのがタミフル。
数年前に異常行動とやらで
一時期は処方制限を受け、
少し怖い印象も残る薬だ。
ところが、薬と異常行動の
因果関係が認められなかったとの
ことで、今年8月に処方制限が解除された。
タミフル以外にもよく聞く薬と
して、イナビルやリレンザと言った
ちょっとかっこいい名前のものも。
タミフルは経口薬として、いわゆる
飲み薬として有名。
対するイナビルやリレンザは、
吸引という難易度の高い?もの。
まぁ、いろんな薬があるなぁと
感心したが、実は今年から
スーパースターが登場した。
その名も、「ゾルフーザ」。
なんだかドラクエに出てきそうな
名前である。
何がすごいかと言うと、タミフルは
1日2回、5日間の服用。
リレンザは1日2回、5日間の吸引。
イナビルは1回こっきり、吸引。
お手軽さでイナビルが好まれていたが、
新しく登場したゾルフーザは
1回の飲み薬で終了する。
吸引が苦手で、でも毎日飲む手間も
省けるというスグレモノ。
既に処方が開始されており、
今年インフルにかかれば、
お目にかかるかもしれない。
ゾルフーザ。
名前は覚えておこう。
ゾルフーザ。
価格は?
お手軽なインフルの薬、ゾルフーザ。
でも、高いんじゃないの?と
思う方も多いハズ。
そのとおり、実は少しお高い。
タミフルは5日分で保険適用前の
価格は2830円。3割負担で849円。
一方のゾルフーザは、保険適用前で
4789円。3割負担でも1436円。
約6割も高い価格。
しかし、この薬が結構出回っている。
医師の独断で処方される場合も
あるらしいが、患者にとっても
1回の服用で終わるのは嬉しい。
3割負担でも、その差は600円程度。
600円で毎回服用の手間から開放
されるとなれば、そちらに人気が集まる。
医師にとっても、高い薬の方が
儲かるので、積極的に処方されて
いるらしい。
ちなみに、このゾルフーザの
メーカーは、塩野義製薬。
もちろん上場している企業なので、
インフルの薬市場でタミフルに
打ち勝つ!と思えば、投資の選択も。
タミフルの牙城が崩れる、と
思えば、中外製薬を売る、などなど。
もちろん、投資判断は自己責任で。