株が!石油が!仮想通貨が!いろんなものが下がっている!

ここ最近の相場が、少しおかしい。
株も下げているが、原油や仮想通貨など、
金融商品が軒並み下げている。

普通で考えれば、何かが下がれば
何かが上がる。

異様な雰囲気の相場を再確認。

大きなお金の流れ

少し概念的な話になる。
お金が姿を消すことはない。

どこかに集まっていた資金が
売られると、その資金はどこかに
むかって流れていく。

通常、相場の話で言えば
株か、債権か、商品のどれかに
資金が流れることになる。

株が下がれば債権もしくは
商品が上がる。

分かりづらいので、少し解説を入れて
おくが、ここでいう商品とは
石油や金、小麦などを指す。

コモディティとも呼ばれ、
主に先物取引という手法で
売買される。

まぁ、イメージするなら
天秤のようなもの。

どっちかが下がれば、反対は
上がる、というものが普通のこと。

ところが、今現在の相場は
どこに資金が集まるというわけでも
なく、ダラダラと下げている。

そして、株も下がり、商品も
下がり、新しく登場した仮想通貨も
下げている。

普通で言えば、債権が買われて
上昇しているはずだが、そうでもない。

つまり、世界の資金がどこにも
行っていない、という状況。

これはいったいどういうことなのか。

投資家の気持ちになって考えてみる

さて、あなたが大きな資金を動かす、
さしずめアラブの石油王としよう。

有り余るお金を投資に回し、
より資金を増やそうと考える。

株が下がりそうなので売却し、
その他の上がりそうな資産に
お金を振り分ける。

ところが、他の資産も上がりそうな
雰囲気がない。

さて、あなたならどうするか。
答えは、「下がるのを待つ」だ。

これは、投資の世界では「手仕舞い」
とか、「様子見」と言われ、資金は
単なるマネーの状態となる。

つまり、どこにも投資をしていない
状況。

今はまさにそんな状況で、
大きく下げる、もしくは
上がる様子を見せるまで動かない。

問題は、それがいつまで続くのか。
様々な懸念がくすぶる中では、
この状況が続きそうだ。

大きく買う人がいなければ、
売る人が多くなる。

売る人が多くなれば、相場は
下がるしかない。

そんな状況が続く限り、
相場は下がり続ける。

起爆剤が必要

では、様子見を決め込む投資家が
再度動くのは、どういったときか。

それは、「上がる」と思えるような
要因が出てきたとき。

世界経済の好調さが指標で
発表されるとか、世界の要人が
前向きな発言をするとか。

ところが、ここ最近ではそれがない。
米国の偉い人も、「現在は好調だが
来年は厳しそう」などと発言する。

米中の貿易戦争も終わりを見せず、
日本国内では改ざんなどの問題が
次々に露呈される。

先行き不透明な話ばかりが
クローズアップされるので、
大きな資金を動かす投資家は
動きにくい。

この状況が続けば続くほど、
相場は下がるしかない。

さて、いつまで続くのか。
相場の格言で、休むのも相場
という言葉がある。

今はじっと待つべきか。
まぁ、投資はあくまで自己責任。

 

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