リーマンショックから10年。
次なる暴落が起きるという
なんとも嫌な話。
どこまで確信のある話で、
どの程度を予想されているのか。
そして、その備えは?
暴落は一定周期で訪れる
ある日突然訪れる、株価の暴落。
金融市場は混乱し、大きな影響が
経済全体に波及する。
そんな暴落、今までにも幾度となく
起こっている。
1991年に始まったバブル崩壊は
もちろんだが、2001年のITバブル崩壊、
2008年のリーマンショックなど、
定期的に暴落がある。
その周期は約8年くらいとされており、
今から約2年ほど前から、そろそろ
暴落が起きるのではないか、とされている。
しかし、ここ2年の間では目立った
暴落もなく、どちらかというと
堅調に推移する株価。
なーんだ、ビビっただけじゃないか、
という楽観視する人もいれば、
やはり、そろそろだという人もいる。
8年ほどの周期を上回る周期が
経過しているので、次回の暴落は
その分の力を蓄えており、大きなものに
なるぞ、という意見もある。
明確な根拠はない
今までの暴落もそうだが、
明確な原因があったわけではない。
大きく下がり始めた局面では、
下がったところで買う「押し目買い」
の動きが見られる。
その押し目買いもこなして、更に
下がるとき、相場はうねりをあげて
暴落のみちへ突入する。
そして、暴落がおきるたび、その後に
様々な推察が公開される。
しかし、その推察のほとんどが
明確な根拠を持たない。
ちょっとしたきっかけで、
不安心理が増幅して暴落に
つながっている。
明確な根拠がないぶん、
その暴落を予知することは
不可能に近い。
ただ、相場の中で仕事をしている
人は、「そろそろだ」という
野生の勘的なものを働かせる。
かつて映画にもなった話で、
大きな暴落時に空売りで
大きな利益を得た人もいる。
そろそろ下がると信じて、
ずっと空売りを続けた人の話。
暴落が起こった時点では
大きな利益を得たが、それまでは
上がり続ける相場に対しての逆張りで、
損失がどんどん膨らんでいたという。
大きな下げ相場で利益を確保した
人でも、その前には大きな損失を
抱えている。
それほど、暴落の時期を読むことは
難しいものだと言える。
懸念はいっぱい
暴落につながるのではないか、
という懸念はいくつも存在する。
今で言えば貿易戦争、少し前は
北朝鮮とアメリカの戦争勃発懸念。
中国の不動産バブル崩壊なども
きっかけだ、という人も多い。
しかし、気にしておきたい情報も。
それは、投資の世界ではあまりにも
有名な人の動向。
投資の神様とまで言われる
世界的な投資家、ジョージ・ソロスや
ウォーレン・バフェット。
この二人の名前は、株をしていない
人も聞いたことがあるくらいの有名人。
そんな二人は、最近の投資が
変わってきているという話。
ウォーレン・バフェットは、今までに
ないほどの現金保有比率になって
いるという。
ジョージ・ソロスは、空売りを
続けており、その額も相当な
金額に達しているという。
まぁ、簡単に言えば、投資の世界で
大きな成功を収めてきた二人も、
今後の株価が下がる、と思っている。
素人には分からない、勘が働いて
いるのだろうか。
さすがに、ふたりともが同じ方向性に
向いていることは、注意すべきだろう。
上がり続ける株はない。
いつか、下げ局面がやってくる。
そんな日が、刻一刻と近づいている
という意識は常に持っておこう。