東芝の上場廃止は目前?それとも復活?

東芝が、10日に有価証券報告書を
提出する。

本来は監査法人の「お墨付き」
をもらわないといけないもの。

それが無い状態での提出に
なることで、上場廃止の
可能性が高まることになる。

状況は悪化の一途

東芝の「不適切会計」が
表沙汰になってから、
経営再建に向けての
様々な取り組みがあった。

例えば、東芝の中核を担う
半導体事業の売却。

しかし、様々な抵抗にみまわれ、
現実には進んでいない。

半導体事業の売却が出来なければ、
債務超過の状況から脱却できないほどの
負債を抱えており、上場はおろか
倒産までもがみえてくる。

上場会社である以上、現在の状況を
投資家へ説明する義務が生じ、
事細かに報道されている。

そして、企業の決算の内容も
適時公表が義務付けられている。

この決算の内容に関して、
「不適切会計」の内容を
どのように盛り込むかで
監査法人との意見が対立。

結局、今日現在まで
2016年3月末までの内容は
公表されていない。

そんな東芝が10日に提出予定

監査法人との話し合いが
解決していない現状で、
報告書の提出に踏み切る。

監査法人は、内容について
「不適正」もしくは「限定付き適正」
の意見は出すとしている。

もともと、6月末までに提出が
義務付けられていた。

東芝が、監査法人と意見が食い違うので、
提出期限を延期してくれと金融庁に要請。

その要請が了承され、延期はされたが、
今度は証券取引所の判断で
東証1部から2部へ降格。

再度の延期要請は認められない
公算が大きいので、監査法人の
お墨付きなしでの提出に
踏み切るしか無い。

今まで、監査法人のお墨付き
なしでの提出は聞いたことがない。
(私だけか?)

ちなみに、提出しないという選択肢の場合、
刑事罰や課徴金などの罰則規定が
適用されることになる。

争点は監査法人の態度

監査法人が「不適正」という
意見を出せば、東芝は
上場廃止になるだろう。

「一部不適正」という意見の場合は
上場廃止を食い止めれる可能性がある。

上場廃止を引き伸ばせるとすれば、
「一部不適正」を出してもらうことが
是が非でも必要。

東芝を上場廃止にしたくないという
様々な圧力がはたらいていると
すれば、「一部不適正」で上場維持。

しかし、その報告を出すことで
後々に責任を問われる可能性が
あるだけに、監査法人は悩みどころ。

見捨てない選択をした場合、
うまくいけば大会社に恩を売る。
見えない圧力にも恩を売る。

うまくいかなければ、
一昔前に解散した、中央青山監査法人の
ように消えてなくなる危険が。

一連の騒動が終着するのか、
はたまた継続するのか。

10日の報道を待つ。

 

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