消費増税に関する記事で、
気になるタイトルがあった。
「消費税10%」に日本経済は
耐えられない懸念」というもの。
消費税の増税は、確実に
消費を圧迫する。
さて、この記事を要約してみよう。
消費増税による家計への打撃
難しい言葉で記事が書かれていたが、
要するに、消費増税が行われれば
家計を圧迫し、消費が悪くなる、という。
今までは100円のものを買うのに
108円払っていた。
これが、110円になるわけだ。
たいしたことないじゃん、と
思う方もいるだろう。
しかし、そうでない人も多い。
特に、深層心理に訴えかける
「もったいない」が表面化するだろう、と。
100円を例に出すと、そこまで大きな
消費のブレーキはなさそうに思う。
ところが、100万円の車を
買おうとしてみる。
100万円のはずなのに、
110万円を支払わなければならない。
今までも108万円だったのに、
以前のことは忘れてしまう。
何を買うにしても、1割増し。
1割・・・10%・・・でかい。
こうして、10%の消費税に
慣れるまでは、「もったいない」が
多くの人の脳裏に浮かぶだろう。
国は消費減速の対応策を検討
経済財政諮問会議という会議の中で、
少しでも消費減速に対応するために
様々な案を検討中。
そして、「こんなことします!」
を6月中に発表するらしい。
今のところ、安倍政権での
公約にはいくつか挙がっている。
例えば、大学の無償化。
大学の授業料をタダ!に
する案だ。
こちらについては、詳細は
今から発表されるが、大学に
通わせている世帯すべてに、という
わけではなさそうだ。
あとは、子育て世帯への支援。
こちらも具体的な案は近々に
発表されるが、基本的には
低所得層に限定されそう。
それ以外にも様々な案が出るだろう、
と記事では言っている。
そして、数字も記載されていた。
消費増税による増収は約3兆円。
そして、対策に使われる金額が
約1兆円。
別の言い方をすると、政府は
1兆円を使って民意を押さえ込み、
3兆円の利益を得る。ということだ。
少し表現が否定的になってしまったが、
まぁ丸めて言えばそういうことだろう。
消費増税が日本を追い込む?
消費税が5%から8%に上がった際に、
消費はそれなりに落ち込んだ。
駆け込み需要はあったものの、
増税以降の、少なくとも半年間は
明らかに消費の落ち込みが確認された。
そして、今回の8%から10%。
心理的にも、2桁台の消費税は
例に漏れず、消費を落ち込ませる
ことが予想されている。
少しでもこの落ち込みを
和らげる策を練っている政府
だが、果たしてどんな案が
出てくるのか。
何が出ても、一般家計の
支出が増えることには違いはない。
チーズや納豆も値上げした。
切手も。電気料金も。
そして、社会保険料負担も
じりじりと上昇している。
今度は消費税。
一般家計の支出は、どこまで
上がり続けるのだろうか。