楽天が損保会社である
朝日火災海上保険を買収。
次々と新分野に参入する
楽天だが、勝算はあるのか。
そして、株価を形成する
市場の反応はどうだったのか。
今回の買収について
楽天が損保事業への参入を
検討し始めたのがちょうど
1年前だとか。
そこから様々な模索をしただろう。
自社で新規部門として立ち上げるか、
どこかの会社を買収するか。
そして、後者となった。
買収先は野村ホールディングス傘下の
朝日火災海上保険。
買収金額が450億円と
それなりの規模にも思える。
がしかし、損保業界の中で
朝日火災海上保険は8位。
損保業界の中でのシェアは
1%を切る0.3%にすぎない。
大型とまではいえない
損保会社の買収には
どんな意図があるのか。
新規事業だらけの楽天
報道によれば、楽天の損保業界
への参入意図は、楽天トラベルなど
の事業との相乗効果を狙ったもの。
楽天トラベルを利用して旅行を
する際に、ついでに損害保険も
付加しておける、など。
ここだけを聞けば納得は出来る。
しかし、最近の楽天は新規参入の
ニュースが多い。
つい先日は携帯キャリア事業への
新規参入を発表。
こちらは総投資額が6,000億円と
巨大プロジェクト。
ビックカメラとの共同出資会社の
設立の話もあった。
サッカー名門のバルセロナへの
スポンサーに名乗りを上げた
ことも記憶に新しい。
そして1週間前には米小売大手の
ウォルマートとの提携も発表されている。
様々な事業を多角的に展開し、
楽天経済圏を形成している。
市場の反応は?
様々なニュースが発表される中で、
反応はそれぞれ異なる。
近々でいえば、ウォルマートとの
提携発表には大きく株価が上がる。
好感される内容だったようだが、
逆に携帯キャリア事業への
新規参入報道には株価を下げる。
日経平均株価が着実に上がって
いく環境の中で、楽天の株価は
徐々に値を下げていた。
日経平均株価に採用されている
楽天の株価が上振れれば、
日経平均株価のもう一段高も
見えてきそう。