消費者庁は人気オンラインゲーム
「パズル&ドラゴンズ」内の
キャラクター購入、ガチャの内容を巡って、
5020万円の課徴金納付を命令。
さて、今日はオンラインゲーム会の
罰則とも言える課徴金について。
今回の罰則の経緯
オンラインゲームをしている人は
分かるだろうが、していない
人からすれば、ちんぷんかんぷん。
簡単に説明すると、当たりくじが
一つしか入っていないクジで
「大当たりが二つ入ってます!」と
嘘をついたことで罰則が課せられた。
祭りなどの出店ではよくやって
いそうなことだ。
出店では黙認で、オンラインゲームだと
罰金が。うーん、差別じゃないか・・・
まあ、そこらへんはおいておこう。
今回の罰金は、明確な嘘ほどではなかった。
実際には13分の2の確率で当たりが
あるのに、13すべてが当たりかの
ような言い回しにしていた。
注意して広告を見れば
分かるだろう、という感じも
するような今回の罰金。
背景には、オンラインゲームに対する
見せしめの意味合いもありそう。
オンラインゲーム業界の膿
やっている人は楽しんでいる。
課金してやっている人も、
自己責任だろう。
政府がここまで介入するのは、
ゲーム課金などで社会的な
問題になっているところがあるから。
例えば、スマホゲームをしながら
車や自転車を運転しての事故。
これは、増加の一途をたどる。
スマホではないゲームでも、
廃人とよばれるくらいの
ヘビーユーザーも多くいる。
ゲーム内では活躍している
人でも、実際の社会に出ると
コミュニケーション能力が
乏しかったりする。
社会に溶け込めない人を
大量に作り出している、
オンラインゲームの世界。
日本の国力を考えれば、
確かにゲーマーが増えることに
規制をかけたくもなる。
今回の罰金は、ゲームの提供側。
企業としての収益を考えないと
いけないとはいえ、課金させるために
嘘っぽい広告を出したのだ。
おそらくゲーム提供側は
「これくらいよくね?」程度だった
だろう。
ゲーム業界の背景があるからこそ、
みせしめのように罰金が課せられた。
あくまでみせしめで終わりそう
今回の課徴金は約5,000万円。
金額だけみると相当なもの。
しかし、実際には1億円だったらしい。
それが、消費者庁の捜査前の
自己申告により、半減された、とある。
勝手な妄想だが、事前に打診が
あったのではないかと思う。
「みせしめで課徴金かけるし、
自己申告ってことにすれば
半額にするよー」
「えー、まじですか。
わかりました、じゃあ
自己申告にしときますわー」
そんなやりとりがあったかどうか
知る由もないが、半減されたのは事実。
そして、5,000万円も支払われない
可能性が高い。
この課徴金は、支払い命令後に
金額相当の消費者還元が行われれば
免除される。
おそらく、パズドラではお詫びイベント
などと称し、大盤振る舞いが行われるだろう。
この大盤振る舞いも、特に費用が
大きくかかるわけではない。
これで、課徴金の額だけが大きく
独り歩きして、結局は何事も
なかったかのように終わるのだ。
様々な企業が該当するはず
今回はガンホー・オンラインに
焦点が定まった。
しかし、同じくゲーム大手の
グリーにも、似たような注意が
されている。
「ディズニーマジックキングダムズ」で
有利誤認表示にあたるとして注意されている。
しかし、課徴金納付は発表されていない。
注意だけで終わっている。
先に述べた出店なんかも、
厳密にいえば罰則に当たるはず。
それでも他のものには全くと
いっていいほど影響は出ていない。
消費者庁の思いとしては、
こんなことしたらこんなに
大きな金額が罰金として
課される、かもよ!である。
オンラインゲームがどんどん人気を
博しているので、ここらでひとつ
牽制しておこう、という感じ。
今後のゲーム業界も、今回の
みせしめが効いていれば、
おとなしくなるのだろうか。